♪さんさ時雨か、かや野の雨か 音もせで来て 濡れかかる
・・・また時雨の季節がやってきました。
今日も明かりが差したり降ったりの空模様です。
民謡「さんさ時雨」は、伊達政宗の家臣が、戦勝の祝いの席で即興で唄ったのが始まりだとも言われています。
見えないように近づいて、敵を討ち取る。戦勝の高揚感と俗なエロスの世界を描いていていいですね。
かつてはこのさんさ時雨、結婚式の定番になっていて、仲人(宮城では「てんが様」と呼ぶ)が謡うことになっていました。
ところで、明治の廃藩置県は旧藩との境を忠実には分けていないようで、その後の福島県は仙台藩と他藩が入り組んでいました。
この「さんさ時雨」も、福島の政宗に滅ぼされた地域の結婚式では忌み嫌われたとか。
知らずに唄った人は白い目で見られたんでしょうか。
所変われば品変わるって言うのはこんなことを言うのでしょうか。