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かっつぁ

宮城県ではこんな除草用具を「かっつぁ」と言います。

「つぁ」なんて発音は私達の認識する日本語にはあまり無いようですから、東北地方に残る古い言葉、もしかしてアイヌ語や縄文語かもしれませんね。

そういえば「つぁ」って、まだまだあります。「おどっつぁん」(お父さん)「おがっつぁん」(お母さん)とか、誰々さんと言う時、「〇っつぁん」なんて言い方もしますね。

ところでこの除草用具、どうして「かっつぁ」かと言うと、宮城県では標準語の引っかくことを「かっつぁぐ」と言いますから、そこからきていると思われます。

「猫にかっつぁがれだ」「ガガ(奥さん)にかっつぁがれだ」と言うふうに使います。

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畑 2012.06.17

畑はえらいことになってるんだろうな?と気が重くなっている時、ふと、ホームセンターで売ってるようなヤワなもんじゃなくて、以前にも蕎麦包丁とかを打ってもらった鍛冶屋さんで肉厚の「かっつぁ」を作ってもらおうと考えました。

行ってみたら、残念!鍛冶屋さん3年前に製造はやめたそうです。手仕事の職人さんが消えていくのは寂しいですね。昔は農家でも自分に合った農具を打ってもらったんですよね。高齢だからと、息子さんからストップがかかったそうです。

でも最後の在庫の「かっつぁ」がありました。柄は長いものを切ってその場でつけてもらいましたから、ある意味特注ですね。

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かっつぁ後

出来栄えは、まあまあですかね。草を削り取るだけですし、時間もそれなりにかかりますからいやだいやだの草取りの気休めかもしれませんね。それにこの切れ味をこれから維持するのが難しいかもしれません。

あ、肉厚の「かっつぁ」は多分いけませんね。重たくて、すぐギブアップしますね。

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ジャガイモの根元をかっつぁいでいたら、ジャガイモを数個切ってしまいました。

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今日の収穫

本収穫は、間もなくですね。