放送業界の人と話す機会があった。

時の政府だろう、政権にとって気に入らない報道があると、放送会社の社長とかを呼びつけて許認可をちらつかせながら圧力をかけるのだという。

それでも言うことを聞かないと、スポンサーに圧力をかけて降ろさせることまでも画策するのだという。

日本は輸出立国ということで、スポンサーの輸出系大企業は当然、政権とは持ちつ持たれつの関係だから、しまいにはスポンサーも言うことを聞かざるを得ないことになる。

ツイッターやフェイスブックに代表されるような、ネット社会になると今まで庶民が知らなかった情報が、あちこちから飛んでくる。

当然、政府の顔色をうかがうマスコミ対してのネットでの批判はするどいものになり、ツイッターなどでは、「マスコミ」ではなく「マスゴミ」とまで称されている。

他人事のように聞いていたが、よく考えるとみんな大なり小なりそんなしがらみの中で生きているのではないかと思った。

昨今の原発爆発事故に対応する、政府、自治体、個人などもみんなそうだ。

男の前提、それは家族を飢えさてはいけない、できればささやかな贅沢もさせてやりたいということになる。

あんな危険きわまりないものは運転させちゃあいけないに決まっている。

でも原発関係者にとってみれば、それじゃあ明日の生活はどうするのか?ということになる。

男は、「男の一分」と「しがらみ」の中で、いつももがいている。