年式はさほど古くないのだが、走行距離が20万キロを超えたのでこのほど車を買い替えた。


近頃の車は、キーをささなくてもエンジンがかかる方式になっていた。


始動ボタンを押すと、「Pレンジでおかけ下さい」と出てくる。


エンジンを止めてキーの代わりのプラスチックケースを抜こうとすると、抜けない。


どうもこの新車、手綱をもって、お腹を蹴ったらすぐ走り出すオレのアナログなイメージがお気に召さないようだ。


一呼吸置きながらのタイミングに慣れればいいのだろうが、いま一つしっくり来ない。


車もそうだし、このせっかちな性格は、もう少しお爺さん、死ぬ間際になれば世の中に合うんじゃないかと思っている。