里の秋~秋田県湯沢市院内銀山町
奥羽本線院内駅を降りると町並みの裏手、松根川と山ノ田沢川が合流するあたりにこんな景色が見られます。
ふと、こんな歌を思い出しました。
「里の秋」 作詞斎藤信夫 作曲海沼實
一
しずかな しずかな 里の秋
お背戸(せど)に 木の実の 落ちる夜は
ああ かあさんと ただふたり
栗の実 煮てます いろりばた
二
あかるい あかるい 星の空
鳴き鳴き 夜鴨(よがも)の 渡る夜は
ああ とうさんの あの笑顔
栗の実 食べては おもいだす
三
さよなら さよなら 椰子の島
お舟にゆられて 帰られる
ああ とうさんよ 御無事でと
今夜も かあさんと 祈ります
秋田の院内銀山は江戸時代日本一の銀山で、町は「出羽の都」とも呼ばれるほどの繁栄を誇っていました。
銀山は明治時代になってからも日本有数の銀山として栄えましたが、世界的な銀価格の暴落を経て終戦後の1924年(昭和29年)、閉山となりました。
大河「雄物川」はこのあたりから始まり、横手盆地をうるおし秋田港にそそぎます。
