「下半身に人格は無い」・・・この言葉は故「山城新吾」氏がかつて好んで使った言葉だ。

この言葉、性懲りも無い男性の生態、本来は浮気の言いわけに使ったりするのだが、ボクが最近凝っているジョギングのいち境地を表しているような気がしている。

9月後半の飯豊連峰縦走に備えて始めた8月末からの朝のジョギングが今も続いている。精勤率7割としたら、走った日数はもう40数日にもなるだろうか。

標高差40メートルほどあるコースを40分走ると決めているのだが、例によって凝り性(こりしょう)だからああでもないこうでもないといろんなことを考え出してやっている。

15年ほど前によく走っていた頃の持ちタイムは10キロが1時間20分だから時速7、5キロ。多分道で出会った人は歩けばいいのにとか、死にそうだと見えていたのだろう。

今回は少し速く走ろうと思ったから、あれこれランニングの本を読んだりしてひと工夫してみた。

一番初めにやったのは重心移動。体の重心は丹田、つまりへその下の奥にあるらしいから重心を傾けながら移動させていけば疲れないで速く走れると思ってやってみた。

なるほど、疲れないし速度は以前より0.5キロとか速くなったがすぐに限界が来た。

次に始めたのが4輪駆動走法。丹田だと1ヶ所だから、両方の骨盤でぐいぐいと重心を前に移動する方法。

これも悪くはなかったようでもう少し速くなった。

そして今やってるのが、福島大学川本先生の理論の一部パクリ、「ついたら素早く次の足を出す」理論。

先生は400mの日本記録保持者の丹野麻美選手を育てた方で、本当はもっといろいろ書いてあったのだが、面白い部分だけをつまんで試してみた。

ついた足を置いておかないで次の足を素早く出す?これって昔読んだ忍者の水中歩行術じゃないか~?

川本先生の本には「空き缶をつぶすようにポンと踏んで地面からバネをもらう」というのもあった。感じを出して地面の反発をつくづくかみしめて走ったらかえって遅くなった。

全部読んでから走れば良かったものを、、「ついたら素早く次の足を出す」はその後に書かれていた。

「スピードを体に覚えこませる」というのも併用したら、劇的に速くなった。時速10キロで走れるようになった。

その時ふと、「下半身に人格は無い」と言うこの言葉が浮かんだ。

そういえば100mの世界記録保持者ジャマイカのウサイン・ボルトは、100m走の後半流してるように見える。それは、人格のない下半身だけを必死で動かしているから上半身は苦労知らず、へらへら笑っているように見えるのではないか?

そうだ!着いた足を素早く動かして次の足をくり出したからとて、特別カロリーが減るわけじゃなし、疲れるわけじゃないことに気がついた。

「下半身に人格は無い」

人格がない下半身は是非ジョギングで善用。

皆さんも一度お試しあれ!