飯豊本山小屋より東方の空を望む(米沢?)
今回の飯豊山行のもう一つの目標は、いつか朝日連峰の山中や秋田の比内町で見たような、こぼれるような星空を見ることでした。
画面中央から下方にかけて、天の川のけむりのような流れが見えます。
モニターの不具合ではありません。
9月の南の空(ヤマケイポケットガイド星座・星空より)
運よく24日の夜は満天の星空でした。あの星を写真に撮りたい。星空を撮ったことはなかったが試しにシャッタースピードを遅くしてみた。石垣にのせて押さえて撮ってみたがうまくいかない。
そうこうしているうちに、南の空を見ると星空を縦に湧き上がるもやのようなものが見えた。あれが天の川か。
闘志に火がついた。シャッタースピード5秒。三脚は重くて持っていけないので、石垣に5秒間押し付けて夢中で撮った。確かに肉眼では見える。祈るような気持ちで撮った。
あの震災の夜も満天の星空だった。全ての文明が止まった時、けがれのない原始の光が現れたのだろう。
賢治は「銀河鉄道の夜」で、「水が深いほど青く見えるように、天の川の底の深く遠いところほど星がたくさん集まって見えしたがって白くぼんやりみえるのです。」と語っている。
・・・・帰ってきて恐るおそる写真データを取り込んでみた。な、なんと「天の川」が写り込んでるではないですか。しかも図鑑で、何個かの星まで特定出来ました。感謝です。






