「世話やける これで三度目直したと 手を合わせれば 父が微笑む」

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父が逝ってから10年になる。

やはり、宮城県は地震常襲地帯ということになるのだろう。

今度の東日本大震災で墓を直すのが3度目になった。

一度目、ものの見事に倒れ落ち、隣のお墓によりかかっていた。業者に、起こしてもらって倒れないように接着してもらった。

二度目、墓所にとどまって倒れていた。業者に、高さを低くして芯を入れ接着してもらった。

そして今度の震災。倒れはしなかったが移動して反対方向を向いていた。違う業者に、持ち帰ってもらって入院させた。ひと月後、倒れないような強化を施して帰ってきた。

「おまえたちの世話にはならないよ」が父の口癖だった。

「手間がかかるなあ」と、角が少し欠けてすり傷のついた墓を掃除していたら、苦笑いしている父の顔が浮かんできた。