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群馬大学 早川由紀夫教授「放射能汚染地図」

東京電力福島第一原子力発電所は、3月11日の東日本大震災で損傷を受け、その後3月12日、3月15日の爆発を経て、現在まで東北から関東にかけて大量の放射能を撒き散らしました。

群馬大学の早川教授は、政府が公開に消極的な中の4月中旬このような放射能汚染地図を作りました。

ボクの拙い読解力で言うと、3月11日から3月23日の間に、メルトダウンした原発から、爆発などで漏れ出た高濃度の放射能が、数十メートルの高さで地表を這い、雨や雪で落されて地上に降ったようです。

ですから、放射線量の濃淡は原発付近だけではなく風向きや雨、雪の強さに影響され、原発から遠く離れた岩手県の一関地方や、千葉県の東葛地方のようなホットスポットと呼ばれる地域が残る、このような汚染状況になったようです。

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「放射能汚染地図」拡大

ボクの住む大崎市東部はこの地図で見る限り高濃度汚染地帯にはなっていません。福島からは120~130キロくらいでしょうか?この頃の放射線量は毎時0.07マイクロシーベルトくらいです。(震災前の限度基準は年1ミリシーベルト、その値は毎時に直すと、0.114マイクロシーベルトに当る)

震災前の日本の放射線値は0.03マイクロシーベルトだったようですから、今この辺りはその時の3倍弱ってとこでしょうか?

こんな放射線が雨あられのように降ってきた中で、東北関東に住む私たちは食と住に対して決断しなければなりません。

ボクの下した決断はそのまま住むことです。幼い子供がいたら遠くの親戚にあずけたりしたかもしれませんが、多少の放射能を浴びたとしても年齢的なこと、今の生活を続けた方が楽だという結論です。

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稲ワラ集積所

住まいからそう遠くないところを車を走らせていたら、道路わきに稲ワラ集積所をみつけました。これが牛肉汚染の原因と言われる牛に食べさせる稲ワラです。

通常であれば、米を秋に収穫した後、稲ワラは畜産農家のワラ小屋の中で保管されるのですが、今回の汚染稲ワラは、たまたま秋の長雨かで乾燥が悪かったのを水田に放置してから取り入れたため放射線を浴びてしまったもののようです。

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試しに、むき出しだった稲ワラを計ってみました。0.08だったものがみるみる上がって0.14マイクロシーベルト毎時に上がりました。

ボクのは空間線量を計る機械ですが、食品に近づけて毎時0.03程上がるようだったら相当な放射線量だと聞いていました。この辺りの空間放射線量は比較的高くなく早川汚染地図でも、高濃度地帯ではありません。

「このままここで生活する、近くの収穫物は食べる」と決めていましたが、この数字には動揺してしまいました。

この辺りの田んぼに降った放射線でもかなりの量だったのでしょうか?

ボクの想像ですが、乾燥した稲ワラのセシウムは塩の結晶のように集積するのではないか、そのために放射線値が大きくなるのではと思っています。

ともあれ米の収穫は迫っています。米からは高い放射線が出ないことを願うしかありません。