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正月の床の間

正月は、家を新築した時から、床の間をこんなふうに飾っています。

掛け軸は仙台藩四大画家の一人、塩釜出身の「小池曲江」が描いた郭子儀(かくしぎ)の絵です。

郭子儀は、家柄はあまり良くなかったらしいのですが、唐の中期に活躍し、中国の歴史上屈指の名将と慕われているそうです。

そのため古くから画題として取り上げられ、兵庫の大乗寺には円山応挙が描く襖(ふすま)絵の「郭子儀の間」まであるそうです。

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彼が好まれるなによりもの理由は長寿。そして子孫がことごとく出世したことにあるようです。この絵でもみられるように、しわしわになったおじいさんとおばあさんが、かくしゃくとしていて、宝物がいっぱい。一族でしょうか、たくさんの人たちが挨拶に来ています。

これを飾るようになった理由は、極めて単純。真っ赤な画面に人がいっぱい描いてあっておめでたいこと。

絵心の無いボクは、なにより曲江の、四大画家の中でもっとも几帳面に絵を描く人で、真似するのが難しいところから「曲江にニセモノ無し」というところが気に入っていました。

ある時、〇市博物館の学芸員さんが別件でウチにやってきた時、この掛け軸を自信満々で見せたことがありました。学芸員て真贋鑑定をしてはまずいらしいことから、その表情を読むと、あまり芳しくはありませんでした。

でもいいんです!ボクのカンピューターでは絶対本物。揺らぐことはありません。

根拠?ニセモノ描きが、素人をごまかすのに、こんな原色の「赤」を画面いっぱいに使うわけがないでしょう!ごまかすんだったら、くすんだ色にすると思いませんか!?

どうですか?ボクの鑑定の基準。「下手に絵は見るな!作り手の心理を読め!」です。

ちょっと怪しいかなガーン

ともあれこの郭子儀(かくしぎ)の絵、また来年も再来年も、ボクが死ぬまでずうっとうちの正月の床の間を飾ることでしょう。