あれはボクが小学校5、6年生の頃だったか。商いの店舗をやっていた私の家は、大阪のKさん一家に店舗を売却することになりました。
営業不振もあったのでしょうが、短気な父が共同経営の相手と衝突したのが真相なようです。
昔の田舎ことですし、人のいい両親でしたから、それから両家の家族同士の付き合いが始まりました。
K家の、かっぷくのいいお母さんは毎朝早く「おばん、おるか?」の声と共にやって来ます。
「おばん、おるか?」は、東北弁しか知らないウチの子供達の間で、はやり言葉になったことはいうまでもありま
せん。
そのK家の中に、小学校二年だったか、K美という女の子がいました。色白のかわいい子でした。
四人姉弟でしたが、妹がいないボクもうれしかったのでしょうか?それからは、登下校も一緒、親戚に泊まりに行くのにもその子と、いつも一緒でした。
そんな生活が一年あまり続いたでしょうか?ボクはある時から彼女を避けるようになりました。
避けた理由の記憶はないのですが、多分、誰かにいつも一緒にいることを、からかわれたのかもしれません。
今の子供たちにはわからない心境かもしれませんね?好きだからいじめるとか、遠ざけるとかは・・・・。
その時彼女の口にした言葉、「なんで、どつくんや?」は今でも耳に残ります。
幼い頃の、ほろ苦く、今となっては悔しい思い出です。