朝から雨が降り続いている。
雨と言えば、井上陽水の
傘がない」が浮かんでくる。
その年、吉田拓郎も
浴衣のきみ~は。の「旅の宿」をヒットさせた。
信じられないだろうが、僕が小学生の頃、「兄、姉が傘を持って行ったから自分の分の傘がなくて学校を休んだ」と言っていた同級生がいた。また折れた傘の骨は修理して使っていた。
初めはそんな貧困をどうにかしようと考えたのだろうか?ゼンガクレン、ゲバ棒を世界語にまでした学生運動は、高度経済成長を享受する国民とのギャップのためか。その頃限界に達していた。
奇しくもあの連合赤軍浅間山荘事件は「傘がない」「旅の宿」のヒットの1972年のことだった。
自殺者が増えているといった報道より、出掛けるための傘がない方が問題だと、あえて歌った陽水。「熱燗徳利で、もう一杯いかが?」と、暴走する学生運動にだろうか?リングにタオルを投げ入れた26才の拓郎。
二人の目に、今の日本はどう映っているのだろうか?
「お元気ですか~?」