宮城県北部には、伊豆沼(いずぬま)、蕪栗沼(かぶくりぬま)、化女沼(けじょぬま)と、ラムサール条約に登録された、渡り鳥の日本でも有数の飛来地があります。

特にガンは、日本に来るうちの9割が、この辺りに来るそうです。

画像

 マガン

画像

 白鳥

ガンや白鳥は、昼は近くの水田で、収穫のとき落ちたモミ(落穂)をついばみながら過ごし、夕暮れにそれぞれの沼のねぐらに帰ります。

画像

  時にはこんなツーショットも見られます。

ここに住む私たちは、幼い頃、ガンの飛行を見ながら、「♪ガ~ン ガ~ン竿にな~れ」と歌いました。中世の記録にもわらべが「ガンよ、竿になれ、カギになれ」と歌ったと記録にあるといいます。

飛来地の一つ、蕪栗沼の岸辺の畑から出土した遮光器土偶は、国立博物館所蔵の国宝級の重要文化財とか。

もしかして、縄文時代の子供達も、「♪ガ~ン ガ~ン竿にな~れ」と、縄文語で歌っていたかもしれません。 
いや、歌っていたに違いありません。