「・・・・・若き時は腕を裂き、腿を突き、その道はた易く候(そうら)へども、今は世の笑い事になり候(そうろう)て、控え申し候・・・・・」  

                                                  正月九日   伊達政宗

衆道(しゅどう)・・・・男色の道。

森蘭丸と織田信長の例でもわかるように、戦国武将の間で、小姓との同性愛が流行したという。

政宗も時流に乗ったのか、小姓との愛を育んだこともあった。

腕を傷つけ腿を刺すこと、それが当時の彼らの愛の証明。

政宗は、作十郎という小姓が、他の男に熱を上げているとの注進を信じて、彼をなじってしまった。

それに対して作十郎は、自分の体を傷つけ、政宗に愛を誓った。

この手紙はそれに対する政宗の返信だ。

・・・・・「疑ってごめんね。若い頃だったら、お前と同じように腕を切り、腿を突いて愛を証明するんだが、今は立場もあるから、そこまでは勘弁して欲しい。作十郎愛してるよ・・・・・」

変わらないなあ。

人類進化の目で見れば、400年前は、まばたきも出来ない位の、ほんの一瞬。

「おんなじようなこと、やってたんじゃねーの?」みたいな発想で見た方が、かえって歴史が見えてくるかも?