今はあまり見かけなくなったけど、フィルムにはポジとネガという二つから出来ています。
 色彩も華やかで綺麗で目立つものがポジ。  
ネガはその基礎ともいうべき大元の存在。地味だけれど、その本質そのもの。

ネガがあるからポジが生まれる。


うちの美容室では、ある化粧品を30数年前から販売しています。
その販社さんは、東日本大震災から3年間、ずっと売上の1%を義援金として送り続け、1500万になったという報告が毎月送られてくる会報誌に書かれてありました。
毎月、社長が書かれてるコラムは私も楽しみなんです。
読んでいて心があったかくなって何かをしたい!と元気がでるから。
でも、今回は、読んでいて胸が締め付けられる思いがしました。

それは、義援金を贈呈するために社長が行かれた場所は、岩手県釜石市。
私も以前ブログに書かせてもらって知っていた、あの素晴らしい小学校校歌のあるところ。  
津波の避難訓練をしっかりしていた小中学校では、99.8%の児童が助かり、
「釜石の奇跡」と言われてあった場所でもあります。
社長もその話を事前に調べてあったそうで、素晴らしいですね!と、釜石の教育委員会の委員長にお会いして言おうとした矢先に、こう言われたそうです。

「釜石の奇跡」などとマスコミで持ち上げられていますが、あの震災で私たちの教職員の方が5名亡くなったんです。
そして、児童は8名亡くなりました。
亡くなった方々には家族がいます。
かけがえのない命が1人でも亡くなったということは素晴らしいことでもない。
あの言葉はマスコミが作った言葉で、私たち釜石の役所では決して使わないようにしているんです。

読み終わり、以前、自分が書いたブログを読み返し、大多数の方が助かっていた奇跡にただ感動していた自分に恥ずかしさでいっぱいになりました。   同じ日本にいながら、九州にいるばっかりに、人の痛みが感じられなくなっていること。
そして、物事の表面だけを見て本質まで見極めずに発言してしまうこと。
情報として流れてくるものを吸収する癖がついてしまっていること。

ポジとネガ。

目に見えるポジの世界しか見ない、信じないこの世界だからこそ、その本質のネガにアクセスしる心の目をもちたい。


昨日の北マングスさんのブログ記事も胸に残りました。
全くの同感です。

「アリスの棘」から見えるラベリング世界



一方的に情報は流れ続けます。
そして、それは時に洗脳に近いものになりつつある。
人や物にわかりやすい記号をつけレッテルをつけ、情報を操作する。
アリスの棘の中でも復讐の手段になってるのが、ネットに晒すことになってるのも、実は怖い話で、実はすごくリアリティがあることかもしれません。

何を信じて、どう見極めるか。

今回のコラムを読んで、改めて自分の未熟さを痛感しつつ、物事の奥に眠る真実を見る目を欲しいと思いました。
そして、人間的な暖かさをもって生きたい。  そう感じた今日でした。