とっても憧れの演出家・作品へのオーディション用紙を出す時って少しラブレターを出す感覚に似ていませんか?
来年の春、北九州芸術劇場さんは…憧の演出家・柴幸男さんを招いてプロデュース公演をつくります。
僕が柴さんの作品に出合ったのは昨年、映像で『わが星』を観た事でした。
古くからお付き合い頂いている人は知っている方も多いと思いますが、僕の古今東西一番憧れの作家なアメリカのソーントン・ワイルダーです。
その代表作である『わが町』は普遍的な人間の生活を描いた素晴らしい作品です。
柴さんの『わが星』というタイトルに惹かれ映像を観て、『わが町』で描かれた「宇宙・世界」を、より僕たちに近いところで感じさせてくれて、そして舞台・演劇を自由かつ斬新に使うなんと素敵な作演出家なんだろうと思いました。
そして昨年11月、北九州芸術劇場リーディングセッション「合唱交響曲わが星」では見事にその作品の再構築をされました。僕は運よくその合唱の一員に加えさえていただいたのですが・・・その時の感動、興奮は忘れられません。
あんまり興奮して上演後に「この公演を観なかった人はなんて見る目がないんだ・・・」なんて旨の発言をして知人に窘められてあわあわしたことさえありました。
その岸田国士戯曲賞をとった『わが星』以外にも柴さんは様々な作品をつくっています。
『わが星』のパンフレットから、特に特徴的なものを上げると、まずドミノを並べ続けるシュチュエーション・コメディー『ドドミノ』、一人の人間をループさせ大家族を演じるひとり芝居『反復かつ連続』、『14.√1.90』(アイ・シ・テン・ルート・イッテン・ク・レイ)は、たとえばある人は「しりとり」でしかしゃべれなくて別の人は「数字」でしかしゃべれないみたいな、そんな作品。あとは全編歩き続ける代表作『あゆみ』等。
ここに挙げているのパンフレット上の奇抜なものだけですが…ちょっと想像するだけでもワクワクしてきませんか?
『わが星』という作品は様々な作品の上に、「一度使ったルールは使わない」というルールを止めて生まれた作品なんだそうです。
そして次回新作でもある『テトラポット(仮)』は柴さんの新たな挑戦の一歩でもありそうです。
四月のラップワークショップをうけて、八月の演劇大学で柴さんの演出家モードにふれて、ますます柴さんへの憧れが増しています。
いつかガッツリ柴さんの演出をうけてみたいって夢、そこへのチャンスがやってきて、今とても興奮しています。
今さっき、『テトラポット(仮)』のオーディション用紙を投函してきました。
マジで好きな人にラブレターだしたみたいに、今、胸が超ドキドキしています。
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ここまで読んで下さった皆さんどうもありがとうございます。
そんな訳で今年度のプロデュース公演はとってもおススメですよ。
公演日程(予定)
2012年2月21日(火)~2月26日(日) 北九州芸術劇場 小劇場
2012年3月 2日(金)~3月 4日(日) 東京 あうるすぽっと
http://www.kitakyushu-performingartscenter.or.jp/entry/2011/0924tetora.html
今から予定をあけて備えましょう☆
あーーー出たいーーーー
井口誠司企画のテンパリ狂79 おわり