親子だから、いろいろある。
……そうだよね。

 

家族のいざこざに巻き込まれてばかりの子ども時代。

 

ある日、母はわたしと弟を連れて家を出た。
 

母の実家に迎えに来た祖母と父に向かって、

 

 

「この子だけは連れていかんといて!」

 

そう泣きながら、必死に弟の腕を掴んだ母。

 

 

それを見て、
「ああ、わたしは要らんねんや

全身を大きな何かで殴られたように感じた――
10歳のわたし。

 

 

あの頃から、母のことが嫌いになった。