この写真を使っちゃいましょう
祖母の施設の部屋のお片づけをした母と叔母。
祖母のカーデガンやTシャツをあたしにくれました。
「着る着る、着るわ
」
その袋の中に入っていました
レース編み
まだ、祖母が実家に居るころ、
窓際の、祖母のマイシートで、日に当たりながら、
レース編みをよくやっていました
レースがなくなると、あたしがまとめて買ってきて
沢山沢山作品が出来て、母は友人にわけたりして
施設に入って、あまり編まなくなって
祖母の机にレースが置かれなくなって、もう随分経っていたと思う
これが、最後の作品
何を思いながら編んでいて、
何を思って、編まなくなったんだろう
よく見ると、違う穴に通して編まれてある部分もあって、
だって、93まで編んでたんだもん
この編みかけを見ていたら、また涙が出て
きっと、もう疲れた・・・ってやめちゃったんだろうね
このまま、とっておくよ
祖母の最後に会えなかった事、
お別れ会まで会えなかった事がとても悔しくて、
泣いてばっかいて
犬友がね
「それは、おばあちゃんが、最後を見せたくなかったんだよ。
自分がもしその立場だったら、きっと見せたくないよね。」
あたしは、祖母の立場になって考える事が、
全く出来なくて
そうか、あたしの思うようにいかなかった事は、
みんな祖母が、そうしたかった事なんだね
そう思ったら、やっと落ち着けた
これで、良かったんだ
前日に叔母達が名古屋から横浜に来て、
3姉妹が祖母に会って、それから40分後に亡くなったんだって
まるで、待っていたかのように・・・・