今までずっと、みんなが食べている時、僕はウロウロして、落ちてこないかお父ちゃんとお姉ちゃんの顔をじ~っと見ていたです。
今日は、「シュシュは、ここ。お座り。」
「何なんで
」
僕は、じっとしていられないから、ちょっとしたら、ウロウロ。
「シュシュは、ここ。お座り。」
とりあえず、座ったら、なんとさつま芋をちょびっと貰えた
でも、やっぱりお父ちゃんのおこぼれ拾わないと・・・ウロウロウロウロ
「シュシュは、ここ。お座り。」
「またぁ~」
とりあえず、座ったら、またさつま芋をちょびっと貰えた
何度もそんな繰り返しだったです。
ここに座っていると、ご褒美がもらえるらしい
分かった、皆がご飯を食べてる時、僕はここにいればいいんだね。わかたよ
、お母ちゃん。
お姉ちゃんとお母ちゃんがお出かけしそう。僕は、お母ちゃんの後をついてウロウロしていたです。
「シュシュも一緒に行こうか。シュシュ、待てだよ
」
「うん。連れてって
。分かった僕大人しくしてる。」
最近、お母ちゃんは、出かける前に、「待て」って言って、僕をじっとさせるです。僕がウロウロついて廻るのは、ダメみたいです。
連れてってくれるって言ったから、安心していたです。
お父ちゃんが、「シュシュ置いてっていいよ。」
「何ぃ。僕は連れてってもらうです。」
お父ちゃんが、僕を抱いて、ベランダに連れてったです。お母ちゃんは家の廊下のドアを閉めたです。
僕は、網戸をガリガリガリガリ、「キャ~ンキャ~ン・・・」踏まれた時みたいに、凄い声で泣いたです。
お父ちゃんが、網戸を開けてくれて、急いで廊下のドアに走ったけど、お母ちゃんは行っちゃった。
連れてってくれるって言ったじゃんか・・酷い・・・・
僕はおしっこしたくなって、トイレでしたら、お父ちゃんがご褒美をくれたです。それから、薄めたお味噌汁もくれたです。お父ちゃんが、飲み物をくれたのは、初めてです。僕はお父ちゃんとお留守番していたです。
玄関で寝ていたら、
「シュシュ~、ごめんね。ただいま。」
「シュシュ、涙ためてたよ。おやつあげたから
。」
「間違えて踏んじゃった時みたいな声で泣いてたよね。あんな声初めてだった。ごめんね
。シュシュ、おやつもらったの?良かったねぇ
」
「僕、お父ちゃんと、いい子にお留守番してたよ
」