午後母と、祖母の施設へ。祖母は施設に入って1週間、自分の部屋も覚えて慣れてきたようです。私は、また他のおばあちゃんとも会話していました。
「怖いの・・。」「怖い夢見たの
」「そう。」「みんながいるから大丈夫よ
」とさすってあげて、「なおってきた。ありがとう
。」 おやつの時間になって、「半分あげるよ」「えー、いいよぉ。みんな一つずつなんだから。」「1人で食べるより、2人で食べた方が嬉しいから
」こういう時は快くいただいた方が喜んでくれるんだろうなと、「ありがとう
。いただきます。美味しいねぇ
。嬉しいわ。」小さめなシュークリーム。
昔の話をしてくれて、「犬を7匹飼っていて、お父さんがキジを取って、鍋にして食べたの。美味しかったわぁ。」と言ったら、おばあちゃんからヨダレがポタッ
。思い出してそうなるなんて、ほんとに美味しかったんでしょうね。「食べたいわぁ
」とおばあちゃん。「あなたが小さい頃、覚えているよ。こんなに小さかった頃。かわいかったよ。」「そう~
。こんなに大きくなっちゃったよ
」 もちろん、私の祖母ではありません。以前来た時はかなりボーっとしていたので、こんなにしゃべってくれて驚きました。
もう一人は、「娘が薬剤師になって、そのお金は私が全部出したのよ。」「薬剤師は、頭いいんだよ。優秀じゃない!」 震える口で、一生懸命おしゃべりしてくれました。その方は、シュークリームの中身だけで、スプーンで食べさせてあげました。
もう一人は、以前5回同じ話をしてくれた方、「こんにちは私覚えてる
」「どなたでした
昔お会いしてました
」なるほど、了解
。
覚えてる
は禁句ですね。毎回が新鮮な出会いです
。かわいがっていた犬の代わりにぬいぐるみ
を持っていて、「目が片方取れちゃったのよ。犬のお店に行けば、直してくれるかしら
」「う~ん、手芸屋さんで売ってると思うよ。」「豆
でもつけておくか
」「黒豆
がいいね」「片方じゃね・・・」「じゃあ、両方黒豆
にしたら
」「この子はお尻の穴がないから、ウンチはしないのかしら?」としきりにぬいぐるみのお尻の穴を探しています。「ああそうか、ご飯も食べないんだもんね
。」と、大笑い
。
もちろん、自分の祖母とも会話をしたけど、お見舞いに来てくれない他の方は、寂しい思いをするんじゃないかなと思って。出来れば平等に声をかけてあげられたらと。
以前の土地で、小学校の授業のサポーターをボランティアでやっていました。学校では、自分の子供ばかり見ていては良くないので、こういう場所に来ると、自然と”色々な人に声をかけなくちゃ”って思ってしまうようで。子供たちも、しきりに話しかけてくれる子と、私に全く興味を示さない子といました。ここでも、しゃべりたくて仕方ないおばあちゃんと、大人しいおばあちゃんといます。
今度は、老人ホームに通って、話し相手になってあげられたらと、思いました。