先日ベランダの物干し竿の先についているキャップが壊れてしまいました。
このキャップがないと剥き出しのパイプが壁を傷つけてしまうかもしれないので非常に問題です。
壊れたキャップがこちら↓。
長年外にあったので風化してバリバリに壊れています。
ここで新しい物干し竿を買ってもよかったんですけど、この物干し竿はベランダの幅に合わせた特注品みたいな物だったので、買うとなると普通の物干し竿より値段が高くなります。
それにキャップが壊れただけでパイプ自体は何も問題ないので、買うのもちょっと勿体ない様な気がしました。
試しに母に物干し竿の事を聞いたら、パイプの先に布かなんかを巻き付けて何とかしようと思っていたらしく、ちょっと困っているみたいでした。
その困った母の顔を見て、私の中で何か使命感の様なものが沸々と沸き上がりました。
「洗濯をするのが好きな母さんが、これからも気持ちよく洗濯出来るようにしてあげたい!」
そう思った瞬間、ピコーンと良いアイデアが浮かびました。
「そうだ・・・・・・キャップをCinema4dでモデリングして作っちゃえばいいんだっ!!
」
そうキャップの素材はプラスチックで出来ています。
形もそんなに難しい構造じゃありません。
そしてもう一つ私が出来る!と思ったのは、離れて暮らしている弟君が3Dプリンター
を持っていたからです。
弟君が持っている3Dプリンターの性能が良ければ、間違いなく同じキャップが出来るはず!
そう確信した私は早速弟君にメールで相談してみることにしました。
すると早速返事が返って来て、形を見た感じでは出力は問題ないということが分かりました。
そこで早速キャップの形を測ってモデリングしてみることにしました。
キャップの長さは5.5㎝で、内側の長さ3.5㎝辺りに少し出っ張った部分があります。
直径は3cm。
厚さは大体2mmくらいです。
外側にも高さ5mm位の出っ張りがあります。
(写真のキャップは風化しているので出っ張りが折れてなくなっています。)
それ以外は特に難しい所はなかったので、モデリングも15分ほどで終わってしまいました。
キャップのてっぺんには小さな穴が開いていたので、それも再現しました。
内側にある出っ張りも作ってあります。
このデータをインポートでFBXファイルに出力して、GoogleDriveにファイルをアップロードして共有します。
後は弟君がそのファイルをそこからダウンロードして、3Dプリンターで出力すればOKです。
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ファイルをアップした日に弟君から早速キャップ1個が完成したよ~♪と連絡が入りました。
出来たキャップの写真を見たら、思いのほかよく出来ていて一人で爆笑してしまいました。
しかもそのキャップ1個作るのに7時間
かかったと知って更に爆笑w。
いや~出力するのにそんな長い時間がかかるなんて思わなかったですw。
3Dプリンターってじわじわ長い時間をかけてゆっくり形を作っていくんですね。
キャップの色は本当は白がよかったんですけど、現在弟君が持っている3Dプリンターの樹脂はグレーしかないと言うことだったので、その色に決定しました。
私が弟君に発注してから2日後にキャップの出力が終わって、次の日にはもう郵送されていました。
そして朝一番でキャップが届いたので、早速2階のベランダに行って装着してみました。
そしたら見事にぃ~~~・・・
はまりましたーーーーっw(>▽<)!!
あははははははwwwww
いやっほ~う♪
Cinema4dを買って7年・・・私のモデリングの技術が初めて人の役にたった瞬間でした。
自分が今までやってきた技術がこんな形で生かされるとは思わなかったんですけど、母もキャップの出来上がりに満足してくれたので、作って良かったと思いました。
協力してくれた弟君にも感謝です。
今回は3Dプリンターを使ってキャップを作りましたが、他にもこういった感じで色々面白い物が作れそうです。
例えば自分で作った作品も出力出来るので、オリジナルフィギュアとかも作れそうですね。
私の作ったキャラクターがフィギアになったら面白いだろうな~(^皿^)<うひひw