プロフィール用のイラストを3D化して実験 | CINEMA4D(Prime)レポート

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3DCGまったく初心者の私が『CINEMA4D Prime R13』と言うソフトと出会い、
脳から煙が出るほど膨大な情報と日々格闘しながら、
その多彩な機能を少しずつ覚えていくという”実験レポートブログ”です。

果たしてどこまで進歩出来るのか・・・。

このブログのプロフィールに使っている写真は元々Twitter用に描いたイラストです。



本当はこのブログを描き始めた時に、ちゃんと3Dのプロフィール写真を作りたいな~と思っていたんですが、いつの間にかそんな事も忘れて気がつくと2年以上もたっていました。

でも今年に入ってからちょっと3Dのプロフィール写真が必要になったので、これを機会に思い切ってこのイラストを3D化してみることにしました。



しかし漫画っぽいキャラクターというのは普通の人間の体形とは違うところがあるので、モデリングするのは結構難しいと思います汗

例えば目がすごく大きかったり手や足が異常に細かったり、体のパーツがデフォルメされていることが多いので、そういう体形のモデリングに慣れていない状態でいきなり作ると、残念な作品が出来たりすることがあります。


実はこのモデリングを始める前に、LMFAOのレッドフーを漫画っぽい体で作ってみようと思ってやってみたんですけど見事に失敗しましたドクロorz


その失敗したレッドフーがこちらです↓




え~と(=▽=;本当はもっとアメリカの漫画に出てきそうな体形のデザインにしたかったんですけど、作り終わったらそこに普通の人が立ってました。




しかも顔があまり似てないという残念な結果に終わり、せっかくモデリングしたのにもかかわらずすっかり色を塗る気力を失ってしまいました。



レッドフーのファンの方すいません・・・。

残念ながらこれが今、私の技術で作れる最高のレッドフーです(T T)<ぶわっ


やっぱり作り慣れてないと、こういう結果が待っているわけです。

しかし失敗を恐れて前に進まないといつまでたっても作れないので、この失敗をバネにもう一度漫画っぽいキャラクターを作る事にしました。



そして製作日数3日、途中何度か失敗してふて寝したこと数回・・・様々な苦難を乗り越えながらやっとプロフィール用モデルを作る事が出来ました~(T△T)/<うお~~~っ!




今はマテリアルカラーで色をつけていますが、これからUV展開してテクスチャに色を塗る予定です。


キャラクターの顔のアップはこんな感じ。



実際のイラストよりも少しアレンジして作ってあるので、雰囲気がちょっと違うところもあるんですが、今まで作ったキャラクターの中で一番漫画っぽく作れたんじゃないかな~と思います。


はい、横顔。



後ろ姿。



キョロさん!(>▽<)うははははw




プロフィール用の写真に使うのは顔だけなので、本当は体を作らなくてもよかったんですけど、このモデルを作っておけばジョイントやコンストレイントなどの練習が出来ると思ったので、思い切って全身を作りました。



それに服にもジョイントをつけて色々実験してみたかったので、ストール、上着、ワンピースを作って着せました。


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今このモデルの服にはたくさんのジョイントが入っていて、IKチェーンという設定がしてあります。

これによってストールやスカートをひらひら動かす事が出来るようになります。


例えば、風でスカートやストールがふわふわと揺れるシーンを簡単に作れるようになったり



お辞儀をするポーズをした時に、布が前の方に垂れるように動かす時もIKチェーンが役に立ちます。



でもIKチェーンの設定をしていないと、スカートとストール全てのジョイントを1個1個動かしてその形を作らないといけません。

それって結構面倒ですよね(^^;

でもIKチェーンを設定していれば、ジョイントの先にゴールというものが出来るので、それを動かせば繋がっているジョイントを鎖のように一気に動かす事が出来ます。


他にもこの機能を使って、髪の毛を揺らしたりすることも出来るようになりました。




さてIKで布の動きを制御する事は出来たんですが、ここでジョイントを動かしている時に問題が起きました。
それは足のオブジェクトを回転ツールで上に動かした時に、スカートから足が突き抜けてしまったんです。



以前1度だけスカートの実験をやった事はあるんですけど、その時は足だけのオブジェクトを作り、それを衝突判定にして実験したので、スカートから突き抜ける事はありませんでした。

(※「最近覚えた機能」を参照→http://ameblo.jp/try-c4d/entry-11391627961.html

しかし今回の場合、足が体と完全にくっついているオブジェクトなので、前回やった方法とはちょっと違います。


ここで私のちっさい脳みそがこの問題を解決しようと、爆音をたてながらフル回転し始めました。

しかし考えれば考えるほど分からなくなったので、Webでスカートのジョイント設定の情報を探してみたんですけど、なかなかこれだというものが見つからなくて、結局自分なりにこうじゃないかと思った方法を考えてやってみることにしました。


まず立方体オブジェクトをモデルの足の太さに合わせて作り、それをIKの衝突判定のオブジェクトとして設定しておきます。
そしてオブジェクトを非表示にして布を持ち上げてから、実際の足を上げるという方法をやってみました。

でも布の端がぐしゃっとなって、足の上に綺麗に乗ってくれませんでした。



失敗です_| ̄|○

この時点で私の頭はさらに大混乱になりました・・・。


それからしばらくIKの設定をあちこち変えてみたり、ウエイトを変えてみたりしてたんですけど、どんなに設定を変えても結果は同じでした。

そして精神が半分しおしおになった状態でIKゴールを持って動かした時のことです・・・。


ふわりクローバー




出来た~~~~~~っ叫びひらめき電球


いや~この瞬間、頭の中がドカン!となりました。

問題が解決するというのは本当に嬉しいものです。


色々難しく考えていたんですけど、よく考えたら普通にスカートのゴールを動かせばよかったんですよね。

(=▽=;おほほ。



しかし問題が解決したのもつかの間、今度は腰を動かすとなぜか1箇所のジョイントがぐる~んと回ってしまうという現象が起きました。

さすがにこの問題だけは解決方法が分からなかったのでギブアップしました(××)

(う~ん・・・もしかしてこれがジンバルロックと言う現象なのかな???)



とりあえず問題を起こすジョイントを消去して、もう一度新しいジョイントを作って設定をやり直すことにしました。

ついでにスカートを動かすと形がガキガキしてたので、スカートに入っているジョイントの列をもう少し増やして形が綺麗になるように設定してみました。

これで無事問題は解決して、腰を上下左右に動かしてもスカートの形は綺麗でした。




ジョイントが変な方向に曲がったり回転するのは、ジョイントを入れた時に私が何かやっちゃいけない事をやっているのかもしれません。

でもそのやっちゃいけない事が何なのか分からない(==;これが独学の辛い所です。


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スカート問題が解決したので、他にも色んな実験をしてみました。


ずっと前から試してみたかったのが”ジョイントを使って顔の表情を変える方法”でした。

顔を動かすジョイントの繋げ方はよく分からなかったんですけど、何となくこうかな(=▽=;と思いながらつけてみました。


ジョイントの先を口角に合わせてウエイトを調整してからジョイントを動かします。

すると、笑い顔と



ぶす~っとした不機嫌な顔が作れるようになりました。



ただこのジョイントのつけ方だと、口の””の形は作れるんですが””と””の形が出来ないということが分かりました。


う~ん(==;CINEMA4Dにはジョイントの他に顔の表情を作る方法があるみたいなので(※Studioにそんな機能があるみたいです)それを使えば”う”と”お”の形が綺麗に作れるようになるのかもしれません。

Primeだとどうやればいいのかまだはっきり分かりませんが、きっと何かの機能を追加したら出来そうな気がします・・・。


あっひらめき電球そう言えば・・・・。←急に思い出した

以前ポイントキャッシュという機能を使ってドラゴンの瞬きを作ったことがあったので、もしかしたらその機能を使えば作れるかもしれません。

(※「今年のまとめ」参照→http://ameblo.jp/try-c4d/entry-11435678337.html

ただポントキャッシュの機能がゲーム用のキャラクターに使えるかどうか分からないので、今のところはこのジョイントを使って顔の表情を変える練習をしていきたいと思います。


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そしてもう1つやってみたかったのが、まつ毛の動きでした。


以前ゲームキャラクターを作った時に、瞼に1本1本作ったまつ毛を設置してから瞬きさせたんですが、なぜか一緒に動いてくれなくて、アニメーションを作る時に凄く困った事がありました。

その時自分なりに考えて、瞼の縁のポリゴンを押し出しツールで作って、それをまつ毛にしました。

それで何とか瞬きした時に一緒に動くようになったんですが、本当にこの方法でいいのかず~っともやもやしていました。


でも先日テレビで『スターウォーズ/クローンウォーズ』を放送していたので、まつ毛の作り方を勉強しようと思って観ていたら、アミダラ姫のまつ毛が私が作ったまつ毛と同じような形だったんです。

それを見て「やっぱりあの方法で作ってもいいのかもしれない・・・。」と思って、もう一度今回のキャラクターを使ってまつ毛の実験をしてみることにしました。


そしてこれがスターウォーズ風に作ったまつ毛です↓



この作り方だと目を閉じた時に、まつ毛もいっしょに動いてくれました。

目を完全に閉じてしまっても不自然に見えません。



でも瞼とまつ毛を一緒に動かす方法は他にもありそうな気がするので、これからも色々調べて実験してみたいと思います。

う~ん(==;プロの人達はどうやって作っているのかな・・・。


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動かすと言えば、頭の上にいるキョロさんもちょっとだけジョイントを入れて動くようにしました。


目はジョイントなしでオブジェクトを回転させてぐるぐる動くようになっています。

実際カメレオンの目というのは左右別々に動くので、この方法で動かした方が自然な動きが作れるのでジョイントは入れませんでした。



今は顔と口だけジョイントを入れているので、頭を動かして威嚇することも出来ます。



本当はカメレオンらしく舌をびろ~んと伸ばしたいんですけど、まだその設定の方法が分かりません。

試しに舌にジョイントを入れて伸ばせるかどうかやってみたんですけど、あまりうまくいきませんでした。

他に何かいい方法がないかこれから考えてみます。


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今回このキャラクターを作って、ジョイント、IK、ウェイトなど色んな実験をする事が出来たので、思い切って作ってみてよかったと思います。

まあ汗分からなかったこともいっぱいあったんですが、疑問点はこれから1つ1つ時間をかけ、実験を繰り返しながら解決していきたいと思っています。



最後にスケッチブックとペンをモデリングして持たせてみました。

後はこれに色を塗れば、また雰囲気が変わってくると思います(^^)

完成したら早速このブログのプロフィール写真に使ってみたいと思います。





<全身の総ポリゴン数(カメレオンも含めて) 6387ポリゴン>