今日は”マネージャ”の話をしたいと思います。
おいおい、いつになったら形を作るんだよ~ぅ(T△T)と思うかもしれませんが、これも大事なステップ・・・どうしても最初に覚えておかなきゃいけない所なので、ここは作りたい気持ちをぐっと堪えて読んで下さいませ。
以前モデリングの工程の事は、ざっと話していると思いますが、今回はその話にもう少し詳しい内容を入れてお話ししていきたいと思います。
まずはアイコンパレット(ツール)にある立方体オブジェクト
をクリックして、ビューポートに表示させます。
すると画面に、この立体オブジェクトに関する情報が表示されました。
①は、オブジェクトを”編集可能にする”アイコンです。現在ビューポートに表示されている立体オブジェクトは、ポイントやエッジなどを触って自由に形を変えられない状態です。
このアイコンは、そのオブジェクトを編集可能な状態にするアイコンです。
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②は、”オブジェクトマネージャ”と言います。ここでオブジェクトの様々な事を管理します。
現在画面には”ファイル名””編集””表示”にそれぞれ、立方体オブジェクトの状態が表示されています。
ファイルの名前が黄色くなっているのは、現在そのオブジェクトが選択されているという事です。アイコンも編集可能になる前なので、立体的なアイコンになっています。
編集の緑のチェックは、ビューポートにオブジェクトが表示されているという印です。
試しにこのチェックをクリックして外すと、表示が赤いバッテンになり、ビューポートに表示されていたオブジェクトが隠れてしまいます。
表示は、オブジェクトに様々な性質や属性を追加する事が出来ます。
画面に表示されている茶色の2つの玉は”スムースタグ”と言います。
スムーズタグは、オブジェクトをスムーズに見せるタグです。
スムーズに見せるためにはこのタグの角度を変えます(これから説明する”属性マネージャ”でも変更出来ます)。
変えられる角度は0°~180°です。
0°に近づくほど表面のポリゴンの繋ぎ目が目立ち、ガキガキした感じになります。
逆に180°に近づくほど表面がスムーズになりつるっとします。
タグには様々な種類があります。
これからモデリングしていくと色んなタグが出てきますので、そのつど表示されたタグの働きを説明したいと思います。
オブジェクトは、オブジェクト自体を編集可能にした後に使う機能なので、ここでは説明を省きます。
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③は”属性マネージャ”と言います。
オブジェクトやタグなど選択された全ての情報がこの場所に表示され、パラメーターを変える事で様々な効果をもたらします。
現在、立方体オブジェクトが選択されているので、その情報が表示されています。
オブジェクトタブに表示されているサイズは、ビューポートに表示されているオブジェクトの大きさを表しています。
この表示を変えたいときはパラメーターの上下の矢印を押すか、直接キーボードで数字を打ち込むと変わります。
赤く囲んである分割数の数値を変えるとオブジェクトの面を分割させる事が出来ます。
例えば現在の数字は”1”なので、これを”3”に変えてみます。
すると面がX、Y、Zの方向にそれぞれ3つに分割されました。
最初に属性マネージャの設定を変えなくても、後でサイズや分割数は変えられるんですが、ある程度最初にオブジェクトの状態を決めておくと作業が楽な場合もあります。
例えば”フィレット”がそうです。
フィレットは、エッジを丸める効果があります。
エッジの半径と分割数の数字を変えると、エッジの形が変化します。
このエッジを丸める作業を後からするのは手間がかかります。
ですから編集可能にする前にこうして設定しておいた方が、後々楽なわけです。
尚、このオブジェクトタグは”編集可能にする”を押すと項目自体がなくなってしまいますから、後から設定を変更したくても出来なくなりますので注意して下さい。
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座標タブは、オブジェクト自体の軸が持つ座標系の位置を設定します。
それぞれのパラメーターをクリック、もしくは数字を直接入力すると、オブジェクトの座標が変化します。
①はオブジェクトのX、Y、Zの位置、②は拡大縮小、③はオブジェクトの回転が変えられます。
③の”H、P、B”はどう言う意味かと言うと・・・・
H=ヘディング(Heading)X軸を中心に回転
P=ピッチ(Pitch)Y軸を中心に回転
B=バンク(Bank)Z軸を中心に回転
の事を意味します。
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基本タブは、オブジェクトの名前や表示状態を変える事が出来ます。
オブジェクトの名前を変えたい時は、既に書かれている名前(ここでは”立方体”)の所をクリックして好きな名前を記入しEnterキーを押すだけです。
※また”オブジェクトマネージャ”にあるファイルの名前をダブルクリックしても変更させる事が出来ます。
エディタでの表示とレンダリングでの表示は名前のまんまです。
試しにエディタでの表示を”隠す”にしてレンダリングの表示を”表示”にしてみます。
すると属性マネージャの編集の所の表示がこのようになります↓。
隠すが赤、表示が緑になっています。
※ちなみに従うはグレーの状態になっています。
この状態がどうなっているかと言うと、エディタでの表示は隠す(赤)に設定されているので次の様になります↓
レンダリングは表示(緑)になっているので、レンダリングツールを押すとオブジェクトは表示されます。
色を指定は、オブジェクトの色を変えられます。
ここはちょっとマテリアルの話が絡んでくるので詳しい説明はしませんが、まあ今の段階では”色が変えられるんだな~”とだけ覚えておいてください。
オブジェクトの状態もデフォーマとプリミティブの話が絡みますので省きます。
ただこのチェックを外すと”見えなくなるんだな~”と言う事だけ覚えておいてください。
X線効果は、その名の通り。これも最初はあまり使いませんので今は”半透明に透けるのか~”とだけ覚えておきましょう。
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最後の④は”座標マネージャ”です。
先ほどの座標タグと似ていますが機能はちょっと違います。
先ほど属性マネージャにあった座標タグは、直接入力かパラメーターを動かせば直ぐその結果がオブジェクトに反映されましたが、座標マネージャは数値を入力しても適用をクリックしないと反映されません。
また座標マネージャはオブジェクトに使用している効果や座標系によっても働きが違ってきます。
ここはちょっと難しい話になりますので、もう少し機能を覚えてから触れたいと思います。
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スムーズは、前に述べた通りです。
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<補足>
最後に今回説明はしていませんが、座標マネージャの隣に”マテリアルマネージャ”と言うものがあります。
この内容も詳しく説明したいところなんですが、マテリアルを使うのはモデリングが多少出来ないと、今の段階ではちょっと理解するのが難しいと思いますので今回は省かせてもらいました。
とりあえずモデリングの説明をある程度やってから、マテリアルマネージャの説明を書きたいと思います。
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初めての人が新しいオブジェクトを作ってまず触るマネージャは”属性マネージャ”だと思います。
その他のマネージャは編集可能にした後でも編集出来ますから、まずはそれぞれのオブジェクトの属性マネージャの内容を知っておいた方がいいかもしれません。
ちなみに、属性マネージャの内容はオブジェクトの種類によって変わります。
今回は立方体オブジェクトの内容でしたが、これが円柱オブジェクトになるとまた違うタグがつきます。
全てを説明すると大変ですから、今後使うオブジェクトで新しいタグが出たら、そのつど説明したいと思います。