これがその”ビューポート”です↓。

例えて言うならここは3Dを作る”作業机”みたいな所だと思って下さい。
画面を見るとグレーの線で描かれた方眼紙みたいなものが見えますが、これは”ワールドグリッド”と言います。
そしてその真ん中にある3つの矢印がX軸(赤)、Y軸(緑)、Z軸(青)の向きを表しています。
このビューポートにオブジェクトなどが表示されます。
例えばここに立方体オブジェクトを作ってみると・・・・

赤い丸の所を見て下さい。
先ほどのワールドグリッドにあるX、Y、Z軸の中心とオブジェクト自体が持っている座標軸、X、Y、Z軸の中心が同じ位置に重なっています。
これは円錐オブジェクトや球体オブジェクトを作っても同じで、必ずこの位置に現れます。
オブジェクトが本当にワールドグリッドの中心にあるかどうか確認したい時は、ビューポートの下の方にある”座標マネージャ”と呼ばれる所を見ると分かります。

”位置”と書いてある所のX、Y、Zの数字が”0”になっています。
この”位置”はオブジェクト座標の位置を表しているので、オブジェクトを移動させると数字が変わります。
また、変えたい座標の数字の部分をクリックして、キーボードで直接数字を入力した後、Enterキーを押して変える事も出来ます。
※但しオブジェクトを選択した状態じゃないと、ここに数字は表示されません。
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モデリングをしているとオブジェクトの向きを色々変えて形を変えていくんですが、そんな時にビューポートの見え方を変える事で、色々な角度からオブジェクトの編集をする事が出来ます。
ビューポートの画面にあるこの赤い丸で印したアイコンをクリックして見て下さい。

すると画面が4つに分かれました。

写真ではちょっと見づらいですが画面左上の隅には”透視”と書いてあります。
これがオブジェクトが表示されているビューポートの名前です。
※CINEMA4Dを起動させると、ビューポートは”透視”の状態から始まります。
透視以外の画面を見てみると、それぞれ違った名前がついています。
この画面では”透視”の他に”上面””前面””右面”と言う名前がついています。
写真が立方体オブジェクトなのでちょっと分かりにくいかもしれませんが、オブジェクトの見え方は名前の通りに見えています。
この4つのビューポートは見え方が違うだけで同じものです。
ですから透視のビューポートにあるオブジェクトを上に移動させると、当然他の3つのオブジェクトも同じように移動します。

もちろんビューポート自体の移動、ズームアウトとズームイン、それから回転も出来ます。
例えば上の写真↑をもう一度見て下さい。
4つのビューポートにある立方体オブジェクトは、それぞれ同じ大きさに見えていますが、例えば上面だけズームして見たい時は、上面のビューポートをクリックして選択した状態にします。
するとビューポートの周りが白く選択された状態になりますので、右隅にある画面をズームアウトとズームイン出来るアイコンを動かしてみて下さい。
するとその画面だけズームする事が出来ました↓。

またこの4つのビューポートは個別に表示させる事も出来ます。
例えば上面だけを編集したい場合、上面のビューポートの隅にある4つのアイコンの一番右側にあるアイコンをクリックします。

すると画面が切り替わり上面のビューポートだけ表示されます。
元に戻したい時は、もう一度先ほど押したアイコンを押します。
これは他のビューポートも同じ様に出来ます。
ビューポートの見え方は”透視”などの他にも色々あります。
ビューポートのメニューにある”カメラ”をクリックして見て下さい。

”軸測投影”をクリックするとさらにこれだけの種類があります。

各4つのビューポートの”カメラ”にある、これら見え方を変える事で様々な角度からオブジェクトを編集したりする事が出来ます。
では、この4つのビューポートはどんな時に使えばいいんでしょうか。
例えば、ペットボトルとその蓋を作ったとします。
その蓋を正確にペットボトルに合体させたい時、透視でも出来なくはないですが、もっと正確に合体させるには上面のビューポートを見ながら、ペットボトルと蓋のオブジェクト座標の中心を合わせた方がより正確に合体させる事が出来ます。
この様にビューポートをうまく使い分けながら作業すると、モデリングなどの作業も楽に出来ます。
さてもう少しビューポートの話をしたい所ですが、ちょっと長くなってきたので次回『ビューポート その2』でこの続きを書きたいと思います。