今日は今手掛けているプロジェクトの基礎図面を描いていました。
建築はナンダカンダといっても地盤や基礎や土台が大事。
とはいっても、実際には土の中に隠れてしまうモノだし、いたって地味な設計図面になります。
朝から続けて、お昼挟んで、夕方になる前に「エイヤっ」と《脱走》です!
今回の目的はリニューアルした根津美術館。
根津美術館は青山の一角にある私設美術館です。
東武鉄道の創始者・根津嘉一郎氏が文化事業の一環としてスタートした施設ですが、展示内容がわりと地味目(日本画とか仏像とか、ね)なんで、かな~り前に行ったキリだったんですね。
さて、それが最近新しい建物としてオープンしました。
設計は、今一番勢いのある建築家・隈研吾氏です。
少し前、建築雑誌で特集されてて、「あ、これい~な」と思ってたんですね。
感想から言うと・・・超オススメです!
今まで隈氏の設計はどこかとっつきにくかったんですけど、この建築はイイです。
まずは入館までの約50mあるアプローチ。
建物の軒を利用した側廊は照明器具も一切なし。
植栽の竹の葉からの陽射しがやわらかい。
内部は大胆な傾斜天井。
大断面の切妻屋根の勾配そのままに、《木目調》が鮮やか。
特にM2階は天井にそのまま手が届くほどの低さが楽しい。
日本庭園や茶室に通じる濡れ縁もひさしとなっている軒出が深く、雨落ちはいいなあ。
で、コレホントは特別な材料を使ってナイんですね。
床はビニル系、天井はクロス張り、壁は塗装、とごく当たり前の建材を使っています。
(モチロン、お金掛けただろ~なという部分も多いですけど)
それでも、使い方によっては、見せ方によっては、スゴイコトができるっていう好例。
あくまで和を基調とした空間は木をふんだんに使って・・・って、ほぼ木目調の合板とかクロスなんですネ。
他にも黒曜や御影を思わせるビニル系素材だったり、軒天はケイカル板だったりと、それだけみればけっして特別な材料ではない。
あと、やはり注目は屋根の軒部分でしょう。
鼻先をシャープに、破風を設けないディテールはやっぱりすごい。
屋根のデザインは軒を低くして、初めて美しくなる。
そうすると軒先の処理が大変です。
特に軒樋は屋根のデザインを壊す大きな要因。
でも、樋がなきゃ雨水を処理できないし。
それを雨落ちで解決し、軒をさらに鉄板でアシストしてて美しい。
吉田五十八氏ほどではいけれど、かなり和の《壺》を押さえてます。
和風建築は《濡れて》こそ、その存在感に圧倒される。
久しぶりにそんな名作に触れた気がします。
この次は、ゼヒ雨の日に行ってみたい。
あなたなら、誰と歩きたいですか??
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