はじめての販売は、とても苦しい状況だった。
それはさかのぼること2年前の春、九州小倉にあるDECOシティーのオープン記念だった。
万年筆の名前がデコなのもこれに由来している部分も少なからずある。
わたしたちの販売する万年筆「デコ」の意味は、まず「デコレーション(装飾)」:おしゃれな洋服を着こなすように、ファッションの一部としてデザイン性に優れた万年筆を、さりげなくいつも胸ポケットに忍ばせておくという意味。
そして「凸れ!(造語)」:もはや完成されつつある日本の社会において、忘れかけている反発するかのようにとがった部分をいう、もっとがんばれ、何かを変えてみろというメッセージ性の強い造語。
この2つの思いから生まれたのがデコペンだった。
デコシティーの話に戻るが、なにが苦しい状況だったかというとオープン記念に会員になってくださったお客様にこのデコペンを無料で配布した横で、パッケージが違うだけで中身の同じ商品を販売したのだ。
「無料配布している横で商品が売れるのか?」
その2へつづく