「家庭の事情」(1962.1.3) | All the best for them

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今日は「家庭の事情」を見ていました。

それが、中間テストを終えて娘が早々と帰宅してきたもんだから、

セリフを細かく拾う時間がとれず、とりあえずザザ~ッと記録しています。



この映画、日本版「若草物語」みたいなものかな?と思い込んでいましたが、

そんな爽やかなものではなく、かと言ってどろどろとした感じでもなく、

まま、年頃の娘さんなら抱えていそうな、親にはちょっと言えない悩みを、

乗り越えてたくましく生きていくというか、

う~ん、乗り越えるにも結局新しい男が出現したから乗り越えられたって感じで、

まあこの時代の結婚観ってこういう風だったんかなあとは思いましたが、

ストーリー云々よりも、次から次へと出てくる魅力的な男性陣を見るだけで、

目の保養になる映画でした。そう、まさにオールスター映画でしたわ。



まず、冒頭の紹介文で、

~若尾文子、叶順子、三条魔子、渋沢詩子と、大映東京撮影所の美人たちを

姉妹役で並べ、それに根上淳、田宮二郎、川口浩、川崎敬三、藤巻潤といった

二枚目男優たちを加えた、いわゆる「オールスター映画」。~

とあったんですよ。

根上さんの名前が男性陣トップで紹介されたわ~ とテンション上がりましたよ。

で、そのまとめ役のお父さんが、「非情~」の会田さんの上司ってわけで、

これはこの人をおいて他にはいないだろうってぐらい適役だと思いました。

でもこのお父さんだって、ん?そんなに品行方正ってわけじゃないでしょう?

いや、男の人はこれが普通なん?

飲み屋の女の人としっかりいい関係なのですよ。

その上、お見合いして、相手にも気に入られて、

と定年ってこの時代55歳だったの?えらくモテる親父さんなのです。

55歳、パワフルだねえ。



その前に、気になるオープニング。

60年代に入ると音楽も随分とモダンにJazzyになってびっくり。

クレジットももう手書きじゃない。

そして出演者…気になる根上さんのポジショニングは…

まず一頁目に、若尾さん、三条さん、渋沢さん、叶さんの4人。

2頁目、川口さん、川崎さん、藤巻さん、田宮さん、船越英二さん、

1スペース開けて山村聡さん、

3頁目の筆頭に根上さん、小沢栄太郎さん、月丘夢路さん、藤間紫さん、

倉田マユミさん、1スペース開けて杉村春子さんとなってます。

女性陣は、姉妹一かたまりっていうのは分かった。

長女、三女、四女、次女の順番ですが。

男性陣は、若手を固めて、次に中堅ベテランかい?って感じなのですが、

船越さんは今回善人だし、山村さんはまとめ役だし、

若手4人を受けてのこの位置はまあ理解出来ました。

じゃあ根上さんのこの位置は?となるのですが、

若手4人には入らないだろうし、かと言って今回は善人ではないということで、

そしたらば船越さんと同じ並びよりは、新たな頁でってことなのでしょう。



映画の中で一番初めに出てきた男性が田宮さんの長田だった。

この人は次女とつきあっているらしい。が兄の会社を助けたいとかなんとかで、

次女にお金をせびるんですよねえ。

長田にぞっこんの二美子は、父からもらった50万を貸してやるのよ。

あ~だまされてる~って思ったわよ。

けど長田はうま~いことやるんですよね、その上ホテルに誘ったりして。

二美子が入り口でもじもじしていたら、中から出てきたカップルが

なんとお姉さん・一代と、はい、彼だったというわけで。

この地点では辺りが暗くて、根上さんの落合課長の顔は分からず、

後で判明するのですが、一代と落合課長については又詳しく記録するとして。



この次が四女・志奈子。彼女は父からもらった50万を元手に会社で高利貸し

をやるんですね。これにたかってくるのが川口探検隊長の広瀬ってわけで。

(ついつい嘉門達夫さんの歌を歌いたくなる)

志奈子は最初は相手にしてなかったのだけど、友人が結婚するに当たって、

資金として貸してやってほしいと言われて、成り行きで貸してしまうことになって、

その披露宴の席上で、広瀬にプロポーズされるという顛末。

広瀬のがぶり寄りですな。



三女・三世子に関しては…彼女は7年前に母が亡くなってからは

一切の家事を引き受けて、家庭で切り盛りしているのですね。

で、今はお父さんの同僚で小沢さんの遠藤の息子とまあまあいい関係

になってるんだけど、

遠藤がさ~、お父さんが係長で退職してしまったのに対して、

今や専務まで上り詰めてて、

だからお前んとこの娘を息子の嫁にさせるわけにはいかんというわけですな。

これをイヤミったらしく肉をかじりながら言うんですよ。

感じ悪いったらありゃしない。けど小沢さんて、根上さんの映画見てて

すっかり名前を覚えてしまったけど、こういう感じ悪い役がピッタンコなんです。

でも、王子さま出現ってわけで、

お父さんの第2の就職先での若手である川崎さん

(ワイドショーの司会のイメージ強し)の竜田とお話がうまく進んで

ゴールインできそうな予感…



先ほどの次女。

長田はやはりひどいヤツだった。

兄の取引先の会社の社長令嬢と結婚が決まったからと

二美子をあっさりふるのです。借りた50万は、毎月返済するから~と

言い残して、さっさとタクシーで去ってしまうの。

残されて雨に打たれる二美子が美しい。そんな彼女には…

同じ会社の藤巻さん(この人はかつらのCMのイメージが強い)の石辺が

思いを寄せていて。

長田とのことが心配だと

ず~っとストーカーまがいに二美子をつけてたんだけど、

本人曰く最後は粘り勝ちだと。なかなかうまいことやりよったなあ。



お父さんだって、結局藤間さんの飲み屋の女は

退職金目当てだったってことが分かってちょっとしょんぼりしたものの、

杉村さんの吉井夫人が持ってきたお見合い相手の

月丘さんの美人奥さま(夫を亡くして子供が一人)といい感じ。

美人奥さまはさばさばと、しかも自信満々の人で、

狙った獲物は逃がさないタイプかな?



お姉さんも最後には幸せをつかむのよ。

でも…メケメケハモハモおじさん(暖流の泰彦医師)か、日疋さんか、

どっちを取るかって言われたらねえ~