「刑事吉永誠一 涙の事件簿9」迷い骨 | All the best for them

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純大さんお目当てに昨夜は「迷い骨」を見た。

この吉永シリーズを見たのも初めてだが、

主演の船越英一郎さん、さすがに2時間ドラマの帝王だけあって、

冒頭から粘着力のある船越節を全開させて、

天才外科医であろうが、県警の刑事であろうが、

どんな人物でも船越カラーに染め上げてしまう。

見ている者の期待を裏切らない、絶大なる安定感がありますね。



内容的には、これも純大さんが出ているからと見た以前の「美貌島」よりも

こちらの方が私は好き。

介護問題は身につまされる話だし、ヒロイン慶子もしっとりと清らかで美しい。

錦織くんに似てるなと思った朝陽くんも、

不器用な生き方しか出来なかった内川を好演、

犯人だっただんなにも、

そりゃ何で夫婦で殺人しようという考えになるんか、

そこいらは2時間サスペンスやなあとは思うものの、

そこに行き着くまでの過程には十分同情の余地あり。

だんなが内川にナイフを向けてしまうという

想像を超えた展開まで用意されていて、

逮捕劇に玉田刑事が加わらなかったのは残念だったが、

最後までドキドキ感が途切れることなく見入ってしまった。

あと案外おいしかったと思われるのが、

「美貌島」でも影のヒーローの座を何気にかっさらっていった相島さんよ。

このドラマの中でも、殺されてはしまったけど

何気にニヒルな存在感を残していったよなあ。



純大さんは、ふんわりナチュラルな髪型もステキな、

神奈川県警捜査一課の(恐らく県警随一の)イケメン刑事役だった。

(髪型変える前の撮影ね)

予告はローカルのために切られてしまい、テレビ東京のサイトも見ずじまいに、

何の予備知識もなく昨日の朝を迎えた私は、

新聞番組欄に、何で純大さんの名前がないのか不思議に思った。

私はてっきり犯人役だと確信していたから。

だけど、私が予想していた番組欄の位置には長谷川朝晴さんの名前が。

ということは純大さんは犯人じゃないんかい?と思いながら、ドラマに臨んだ。

すぐに出てきた純大さんは、なんと刑事さん。

このところ一癖ある役柄で個性を発揮していた(と私が勝手に考えてる)

純大さんが、組織の中の一刑事役とは非常に珍しい、

もしかして初めてのことなんじゃないかと思った。

警察系で思い出すのは、「北海道警察」のエリートメガネ課長に、

「森村誠一漢字一文字シリーズ」の可愛いくてフレッシュな三宅刑事に、

老刑事に鍛えられた「追いつめる」の新村刑事。

えらいさんor今回の小沢刑事のようなポジションってわけで、

こういう何でもない刑事役は、私には意外に思えた。



好きなシーンは、牧村刑事が「それでね~んしょ」ってダジャレを

ぶっ放したときに、「はあ~っ?」って聞き返したところ。

ちょっと小バカにしたような一言がすごく効いていて、おもしろかった~

あと張り込み中の吉永たちにお弁当の差し入れをしたところ。

温かみあふれる笑顔がとても爽やかで、心が和んだ。

ただ…私は、

今の純大さんの体格も含めたビジュアルが醸し出す雰囲気って、

極めて普通な一刑事の中に収めてしまうには余りあると思うの。

年齢的に吉永刑事より年下と考えて、

吉永と同じポジションはおこがましいと思われても、

班長や吉永に敬意を払いつつも独自の推理と行動力で、

捜査を黙々と進めていく一匹狼的キレモノの存在のほうが、

似合っているような気がした。

まああくまでもこのドラマは恐らく吉永誠一の魅力を最大限に見せるための

ものであろうから、ヒーローに双璧をなす存在は許されないのかもね。

となると、どうよ、あとは風間社長かだんなのポジションってなるのかな?



このシリーズって半年に一度くらい展開されているのかしら。

となると、今後ももしかしたら捜査一課刑事玉田隆一として

レギュラー出演の可能性もないわけじゃないってこと?

もしそうなるのであれば、これからどんどん個性を発揮して

神奈川県警の名物刑事になってほしいなあ。

国際問題に精通する英語ペラペラのエリート刑事っていうのもカッコいい。

いろいろ期待してますグー