コタツの中で…
おーのさんの足と オレの足が
こっそり、寄り添う…。

たった、それだけで…。
さっきまで あんなに尖ってた心が
まぁるくなって…
ふわふわして…
なんだか 甘ったるくって…
自 然 に 笑 み が こ ぼ れ る 。
オレって 、単純だな。

よく気がつく 相葉ちゃんが 向かいに座る
林田に ビールを注ぎながら
「 林田さんは、なんで ニノの事を
"姫" って呼んでるの? 」
「 あ、私もそれ…気になってた。
なんで? 」
って、
リンが オレに問うから
『 …オレだって 知らないよ。
なんかの… 嫌がらせだろ? 』
あははっ。
「 嫌がらせかぁ…。
ま、出会い方がアレだったからね(笑)
そー思われても 仕方ないけど。」
林田と初めて
会った時の事を言ってるらしく…
オレ以外の皆は 頭の上には当然
「?」マークだ。
「 なんか、二人だけの会話みたいで…
感じ悪い~、分かるように言ってよ。 」
リンも アルコールが入って
林田に軽く絡む。
「 分かるように…ね? いーよ。
"姫 " 要素だらけだから。 例えば、 」
林田が ニヤリと笑い
オレの 左腕を掴んで、
『 !?? 』
スルッ…
もう片方の手で器用に
長袖シャツ… 腕の袖口を捲りあげられて、
『 あ、? なにすんだよっ! 』
林田の人差し指が オレの手首…
内側に 浮き出た血管の上を
なぞった…
『 ぁ…っ 、』
くすぐったい…、、
へんな声が出てしまって 恥ずかしくて
その手を振り払おうと もがくけど…
「 思ってたよりも、…ずっと 細いな。」
林田の大きな手が オレの手首を簡単に
ガッチリ捕まえ、 完全に動きを封じる。
「 それに、
跡…つけたくなる様な、白さだよね。
白雪姫だって こんなに白くないでしょ…
あ、 見た事ないけどね。(笑) 」
ゆ っ く り 焦 ら す よ う に
血 管 を 辿 り な が ら…
林田の指が 手首…から上に這い上がり…
柔 ら か い 内 腕 を な ぞ る 。
『 な…っ、やめろよ!』
右手で 林田の手を剥がしに必死に
力を入れるけど びくともしない。
「 それで、本気で抵抗してるつもり?」
林 田 の 指 が ス ル ス ル …
シ ャ ツ を 押 し 上 げ な が ら
も っ と … 、上 に … 忍 び 込 み
スリッ。
指、じゃなく今度は
手 の ひ ら で 味 わ う 様 に …
二 の 腕 を 撫 で た 。
『 や、ぁ… っ、離せっ、バカ!! 』
よりによって…
おーのさんの 目 の 前 で 力 な く
林田にいーように
遊 ば れ て る の が 嫌 で、
渾 身 の 力 で 逃 げ る け ど
逃 げ れ ば 、逃 げ る 程
林田が面白がって オレの手首を
キ リ キ リ 締 め 付 け る 。
「 離せよ。
ニノ嫌がってるし。 」

静かに… だけど 強い口調の
おーのさんの声に
皆がハッと 我に返った様に
「 林田さん、それダメですよ。
完 全 に エ ロ お や じ だ も ん 。」
相葉ちゃんが 場を和ませるように
ちゃかす。
リンリンが どーしたら良いのか
オロオロして
… そっと
おーのさんの横顔を見つめる。
「 セ ク ハ ラ な んだ か ら …
いつまで掴んでるのよ腕!
早く離してあげて! 」
リンが手元にあった
お手拭きを 林田に投げつけた。
「 も~、皆 恐いなぁ~。姫の由来を
聞くからさ~ 教えてあげたのに。(笑)
ごめんね、姫?」
全く悪びれる様子もなく
笑いながら 林田がオレの腕を離して
テーブルに肘をつき…
おーのさんに向かって 話しかける。
「 皆、 姫の事が 大好きみたいだね。
で、 …妬ける?」

「 …ちゃんと焼けてますよ。
この金目鯛… デカイな 。」
焼き物に付いてきた 金目鯛を箸でつつく
おーのさん。
ぷっ。
「 なる程…かわすのは お手のものか。
さすが、馴れてるね。(笑)
ま、いーや。
宴は まだまだ これからだから。 」
一人小さく 呟き…
不敵な笑みを浮かべる林田。
そんな余裕な 林田の横顔を見てると
ムカムカして来た…
アイツ…
また手の込んだ 嫌がらせしやがって!
…まだ根に持ってんのか?
うつ向き、手首を見ると
林田に強く握られた所が
紅く 跡になってる…。
なんか 、やだな。
それに あーぁっ…。
さっき、
林田から逃れようと 暴れた時に
コタツの中で 寄り添ってた
おーのさんの足と
…はぐれてしまった。
(*´.゚ω゚)… …(´・д・`)
つづく。