カーボベルデという小さな国が、アメリカ帝国のゲームの駒になってしまった

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Rael Maitreya

 

 

https://www.rt.com/.../526406-venezuelan-arrested-alex-saab/



RT.COM ロシアトウデイ
The US’ persecution of Venezuelan envoy Saab, arrested in Cabo Verde, has nothing to do with alleged money laundering
For nearly a year, Colombian businessman and Venezuelan Special Envoy Alex Saab has been imprisoned on the island nation of Cabo Verde (aka Cape Verde) 400 miles off the northwestern coast of Africa in the Atlantic.

<カーボベルデで逮捕されたベネズエラのサーブ特使に対する米国の迫害は、マネーロンダリング疑惑とは無関係>


コロンビアの実業家でベネズエラの特使でもあるアレックス・サーブ氏は、アフリカ北西部の大西洋岸から400マイル離れた島国カーボベルデ(通称ケープベルデ)で、約1年間にわたって投獄されています。


サーブ氏は現在、マネーロンダリングの疑いで米国への引き渡しを待っている状況です。彼に対する疑惑は激しく議論されていますが、彼の迫害の背後に米国がいることは疑いの余地がありません。

 

また、ベネズエラが彼に関心を持っているのは、犯罪の疑いがあるからではなく、米国の致命的な一方的制裁を回避するための鍵を彼が握っているかもしれないからであることは明らかです。そうこうしているうちに、

カーボベルデという小さな国が、アメリカ帝国のゲームの駒になってしまったのです。


ブルームバーグの記事では次のように報じています:

 

「サーブ氏は2020年6月12日、ベネズエラからイランへ向かうために乗っていたプライベートジェット機がカーボベルデのサル島で燃料補給をした際に拘束された」

 

そこで触れられていないないのは、サーブ氏の飛行機がカーボベルデに着陸せざるを得なかった理由であり、それはアフリカ大陸の他の近隣の2つの国が、明らかにアメリカからの圧力を受け、着陸を拒否したからだということにあるのです。


不思議なことに、アメリカはカーボベルデとの間に犯罪人引き渡し条約を結んでいません。さらに、カーボベルデ当局はサーブ氏が有効な インターポールによる国際手配に基づいて拘束されたと主張していますが、ナイジェリアの地方裁判所は、国際手配が発行される前に拘束が行われたと判断しており、サーブ氏の拘束・収監の有効性について大きな懸念が生じています。

 

実際、この地域裁判所である西アフリカ諸国経済共同体司法裁判所は、「レッドノーティス [国際刑事警察機構が加盟国の申請により発行する通知] が発行される前に拘束されていたため、サーブ氏は釈放されるべきである」と明確に判断しています。

 

しかし、ブルームバーグが付け加えたように、「その裁判所の決定は、1991年の議定書に基づいて最終的に拘束力を持つ」ことになっています。
また、2021年6月8日には、国連人権委員会が予備的措置の決定を下し、引き渡しの停止と、がんを患っているサーブ氏が現在拒否されている必要な医療を受けることを要求しました。


カーボベルデで逮捕された時、ニコラス・マドゥロ大統領のアフリカ連合特使であるアレックス・サーブ氏は、ベネズエラの金を必要なガソリン供給と交換する交渉のためにイランへ向かう途中でした。石油大国ベネズエラは、米国の制裁により、石油を精製して発電や輸送に必要なガソリンを作るために必要な化学物質や物資を手に入れることができない状況にあります。サーブ氏は、ガソリンのほかにも、米国の制裁によって不足している食料や医薬品などの重要な物資の購入についても交渉していました。


"人権の享受に対する強制的な手段の一方的な使用"に関する国連特別報告者であるアレナ・ドゥーハン氏は以下のように説明しています:


「2015年以降、同国は直面している制裁の強化によって、インフラを維持し、社会的プロジェクトを実施するための国家の能力を弱体化させています。ベネズエラでは現在、必要な機械、部品、電気、水、燃料、ガス、食料、医薬品などが不足しています。米国、英国、ポルトガルの銀行に凍結されているベネズエラの資産は60億米ドルにのぼります。商品の購入や公営企業の支払いがブロックされたり、凍結されたりしていると言われています ...」


「現在、送電線の稼働率は20%以下と言われています…」


「推定90%の世帯が国の配水システムに接続されています。しかし、多くの家庭では、停電が給水ポンプやインフラのメンテナンスに影響を及ぼし、また、有能なメンテナンススタッフが不足しているため、頻繁に断水が発生しています」