ルイス・ハミルトンがポールポジションをはく奪され、最後尾グリッドからスペインGP決勝レースをスタートすることになった。Q3終了後、自力でピットでピットに戻れなかったのが原因だ。
ポールタイムを記録したハミルトンはチェッカー後、ターン9でマシンを止めた。F1テクニカルレギュレーションの6.6.2条では、サンプルを採取できる燃料を残してピットまで戻ってくることと定められている。マクラーレンはチームメンバーが十分な燃料を補給できなかったことによる不可抗力だと主張したが、FIAはこの説明を受け入れず、次のような声明を発表。「マシンに給油される燃料量はコンペティターが管理すべき事柄であり、スチュワードはこれを不可抗力と認めることはできない」
さらに声明には付け加えられている。「スチュワードが(マクラーレン)チームの代表者としてサム・マイケル氏から話を聞き、彼はマシンが不可抗力によりコース上に停止したと主張した。あるチームメンバーが不十分な燃料を給油したため、マシンはサンプリングに必要な量を確保するために停止することになったとの説明だった」
スチュワードの調査前、マクラーレンのチーム代表マーティン・ウィットマーシュは止まったマシンに1.3リットルの燃料が残っていたことを明らかにした。FIAが燃料サンプルとしてに要求しているのは1リットル。だが、6.6.2条にはマシンが自力でピットまで戻ってこなければならないと追記されている。この項目は2010年のカナダGPでハミルトンが同様の理由でコース上に止まったことを受けて導入された。スチュワードはハミルトンがそれを満たす燃料を積んでいなかったとみなし、マクラーレンは裁定を受け入れた。
6.6.2条とは次のようなもの。「コンペティターはイベント中、いかなる時でも1リットルのサンプルをマシンから採取できるようにしなければならない。不可抗力(スチュワードの承認が必要)の場合を除く。プラクティスセッション後に燃料サンプルが必要とされる場合、該当のマシンは第一に自力でピットに戻ってくることを必要とする」
ハミルトンは予選結果から除外され、最後尾グリッドからスタートする。この評決により、パストール・マルドナドがポールシッターとなった。ウィリアムズのポールポジション獲得は2010年のブラジルGP以来だ。