少し泣いた

1970年後半
東京ロッカーズなどにより
日本に最初のパンクムーブメントが巻き起こった

1979年
新宿ロフトにて
日本中のインディー系パンクバンドが集まり
一週間に及ぶイベント
DRIVE TO 80s が開催された

熱かったんだよ

本当に熱かったんだよ

その時ロフトにいたみんなが
80年になれば何かが変わる
何かを変えられるって
なんの迷いも無く思ってたんだよ

そんな時代のうねりの中の末席にでも加えてもらえた事は今でもオイラの誇りだ

そんな時代に知り合い
いくつかのライブハウスで共演し
ライブ終わりには
ロフトの近くのラーメン屋で
今を、未来を青臭いほどに語り合ったバンドがある

今と違い携帯も無い時代
ちゃんとした連絡先も交換しあわず

そこに行けば会える
そう思ってた

そのうち、パンクブームが去り

いつの間にか連絡も取れなくなっていた

オイラのバンドは解散し
そのバンドはインディーで続けてた

なんか、悔しくて
なんか、活動してない自分が恥ずかしくて
ライブにも顔を出さずにいた

そんなこんなで30年ぐらい過ぎたある日

ディスクユニオンでなんか耳に引っかかる曲が流れてた

気になってレジに行き
CDを確認すると
見覚えのあるバンドの名前が

泣けたよ
店の中で涙があふれたよ

やってたんだ

まだ、やってたんだ

違うところにいる
自分への後悔

音楽性は変わり
いまだにインディーであっても続けてた彼等へのリスペクト

いろんな思いで涙があふれたよ

そして、彼等の名前を検索した


2003年死去

仲の良かった
もう一度話をしたかったメンバーが
この世を去っていた

泣いた

泣いたよ

少し泣いたよ


今は新宿ロフトもあの日とは違う場所

今はあの日と違うオイラ


もう一度

もう一度

ベースを弾こう

ノスタルジーでは無く

今のために

そして彼に

久しぶり

遅れたけど

さよなら

また、いつの日か