これは、現実だろうか。時間にしては、一瞬だったようだが、彼の精神世界では恐ろしいほど長いナイトメア。
眼の前に広がる赤い血
真っ赤に広がる終わりのない暗黒
吐き気を催す気持視界
頭が割れそうな激痛
セフィロス「さあ、お前の力を解き放て【天川星一】。そうすれば、私の願いは成就する。」
さて、このときの怒りは一体誰に向けられたものだったのか?山本はその時考えた。
自分は正直言って、無能な上司だった。あのときほど、己を恨んだことはない。あの時、私は部下を引き連れてとある星に来ていた。…クラウドたちの出身だ。その時、時空省では脅威になりそうな存在を探査するということを行っていた。そして、白羽の矢が立ったのが【山本誠一】局長である。20代にして多くの活躍【主に、サーヴァント襲来事件】においては大きな活躍をし、本人も戦闘に参加しつつ、イレギュラーながらもマスターとしても活躍していた【生まれつき、魔力を扱えたから出来たから。今でもサーヴァントを擬似的に召喚させることができるというのもそれだ。】
そして、今度も期待されていたのにもかかわらず、一瞬にしてその栄光は奈落へと落ちる。
部外には決して知らされていない事件だ。時空省では【セフィロス襲撃事件】と呼ばれている最重要機密事項である。