さて、そんな彼は2499年春に置いてはヨーロッパ時空省副長官として活動している彼である。今回、彼の任務はというと、彼の上司であるデカルトの指示である。これは25世紀基準でつい2日前のことだ。
デカルト「…とまぁ今回は日本時空省との協力だそうですよ?」
カント「ふーむ、今回はまた難儀そうだなぁ。」
とまぁフランクな口調で会話する上司と部下の図である。これがまぁヨーロッパ式ということだ。時間帯も、昼食をとりながらということもあるせいだろう。しかしふたりとも、いくらなんでもいっぱい食べ過ぎではないだろうかというほど二人は多く食べ物を注文したようだ。この二人が昼食を取っているのは、ヨーロッパ時空省の二人の共同仕事部屋である。中はと言うと、質素かつ几帳面さが見て取れる部屋である。IT化がはるかに進んだ未来で紙の書類を作る必要があまりないとはいえ、無駄な書類は一切無い。その代わり、無駄なスペースを省いたおかげで、最新鋭の設備を各種装備してある。部屋の中央には、いつでも連絡できるよう立体映像設備があったり、いざというときは大会議室になるよう巨大な円卓がしたからせり上がってくるようにできたり、そして、このように食堂として利用することが出来る。ちなみに仕事の話も同時にこなせる。