山本「さてと。ついに到着したわけかな?」
辻谷「そうらしい。…さてさて、まずは街に入らないと行けないんだけど。その前に、君に一つだけ伝えたいことがある。」
山本「伝えたいこと?」
辻谷「ああ。街についたら、一通り街について説明があるはず。そのイベントが終わったら、この街からアインツベルンの城につながっている扉があるんだ。そこから城に戻ったらいい。…君の話をきいたら、今頃あの城では敵襲が行われているんだったか?」
山本「そうそう。そして、モルガンによってこの空間に飛ばされたってわけさ。…ああ、さてはモルガン。あの街に飛ばそうと思ったら違うところに飛ばしてしまったとかそういうあれか?」
山本の神妙な顔を見て、ああやっぱりそういうことなんじゃあないかなーと彼は思った。実は、辻谷もモルガンとは面識がある。いや、は本来そのまま直でエスペランサの街に行く予定だったのだ。
辻谷「成程。モルガンほどの大魔術師が失敗する事態が起こるのか…。彼女の話によると、無事に送り込めるって話だったのにねぇ?なんか連絡と違うんですけど?」
と、人類史上最強クラスの魔女に不満をぶちまける辻谷であった。彼も彼なりに色々あったという解釈でいいのだろう。