やりすぎかもしれないが、彼がもし敵に殺されるといったことが起きてしまったら、もう代理の人間はいない。即ち、人類滅亡である。もう、彼ら以外に、マスター資格がある人間はこの世にいないのだから。因みに、現在進行形でマスターの部屋に集まっているのでまだ増える予定だ。そのうちの一人がどうやら到着したようである。190センチメートルの長身ながら、どこか申し訳なさそうにしているせいかどことなく縮んでしまっているように見える【ジークフリート】その人である。
ジークフリート「すまない、アルジュナと語り合っていたところだ。」
藤丸「いえいえ、いつもありがとうジークフリート。あ、そうそう、そのアルジュナは?」
ジークフリート「どうやら、他のサーヴァントと掛け合ってどこを守るか話し合っているようだ。…信じられないが、ギリシャ・ローマ連合相手に奴一人にてこずっているらしい。それに、ダヴィンチはあの謎の女博士といまだに話し込んでいる。もしかすると、奴は時間稼ぎをしている可能性も否定できん。」
そう。カルデア頭脳組は、まだゼーナ博士と凄絶な論戦を繰り広げている。
ゼーナ博士【さて、時間がかかったみたいけど、もうそろそろ終わりそうね…なら、こちらはこちらで決着をつけようじゃないかしら?】