第二部 外伝  第一回財閥会議  3 | 時空省 時をかける者達

時空省 時をかける者達

時は25世紀、設立から数百年たつ時空省は2度目の危機を迎えていた。その中で、地球時空省次官【山本誠一】と、臨時副次官【辻谷広行】は、時代や世界観を超えた仲間たちと共に、強大な敵と戦っていく。

 オベロン「っと、格好はこれでいいかな?相手はお偉いさん所ばっかりだからね。一応、僕のことは欧州のとある貴族の末裔…みたいなことになっているけど…。」

そんな彼に対し、まぁそれは当たり前だろうねと言わんばかりに一人の少女がオベロンに食って掛かる。

 少女「しかし、あれだけ嘘をついてよくバレませんでしたね。流石はオベロン、コミュ力と相対するおかげで最強に見えるっっ!」

と、完全に誉め言葉になっていない言葉を吐く彼女の名は【アルトリア・キャスター】。オベロンと同様、人理保障期間カルデアに所属しているサーヴァント、すなわち【英霊】である。

 オベロン「おーい、アルトリア、何気に僕のことをけなすのはこの際見逃しておくとして、君は隠れて準備しててね!」

と、語気を強めるオベロン。大丈夫、普段からこの二人はこんなやり取りをしているので問題はない。一種の信頼関係の確認である。

 

 アルトリア「おっと、そうでした。そろそろ大事な会議でしたね。しかも、相手は中々のVIPだとお聞きしています。失礼のないように…といいたいところですが、オベロンなら大丈夫ですね。」

 オベロン「ははは、大丈夫、問題ないさ。妖精王だよ僕は。妖精国の時のように華麗に振舞うさ。では行ってくる。その時まで、きちっと待機していてね?」