クラウド・ストライフ 26 | 時空省 時をかける者達

時空省 時をかける者達

時は25世紀、設立から数百年たつ時空省は2度目の危機を迎えていた。その中で、地球時空省次官【山本誠一】と、臨時副次官【辻谷広行】は、時代や世界観を超えた仲間たちと共に、強大な敵と戦っていく。

 ゲマ「ま、仕方がありませんね。あの方がいうのなら、ここは退くとしましょう。もう十分暴れまわりましたからね。とはいえ、ここからどうやって撤退するというのですか?」

 キングレオ「はっ。ええとですね。ありました。この黒い物体です。」

キングレオは、鬣【たてがみ】の中に隠していた球体状の物質をとりだした。その物体は、ただの黒い物体ではない。限りなく暗黒に近い物体なのだ。普通、あらゆる物体は、光を反射して人の目に色や物体として認識されるはずなのに、それは、完全に光を吸収してしまう物質なのである。恐らく、限りなく100パーセント近い光の吸収率を誇る物体だ。

 

それを取り出したまさにその時、クラウド達がようやくゲマたちのところにたどりついたのである。視界に入ってから意外と距離があったので、

 クラウド「そこまでだ!」

 ビリー「これ以上、悪事は許せない!というわけで、観念してもらおうかな!」

と大見えきる二人だが、どうやら時すでに遅かったようである。

 キングレオ「どうやら、救援に誰か来たようだが、遅かったようだな。」

キングレオは、暗黒物質を天にかざすと、辺りが一瞬真っ黒になった。そして、ぃづいた時には二人の影はその場にもうなかったのである。