こんにちは、絶學無憂です。

 

私は医学博士号を持っていますが、医師ではありません(医師免許は持っていません)。また、ホメオパシーに至っては、三年前から本を読んでだいたいの考え方は理解していますが、所詮独学ですので、専門学校で資格を取られた本職のホメオパスの人の知識にはとても及ばないはずです。キネシオロジーも独学で何のコースも受けていません。

 

ですが敢えて、

 

ホメオパシーのレメディー選択は、筋肉に聞け。

 

と言いたいのです。

 

筋肉に聞けという意味は、キネシオロジーの筋肉反射テストで調べれば良いという意味です。

 

従来のホメオパシーのアプローチ

従来のホメオパシーの方法論というのは、患者さんの症状を事細かに聞き出した上で、マテリア・メディカ(ラテン語です)と呼ばれる薬草事典のページをめくって似たような症状の記載されているレメディーを探すか、はたまたレパートリーという、逆引き事典によって、症状からレメディーの候補を探すか、というこの2つの作業に頼ることになります。

 

あるい物質(多くは毒物)を振盪しながら天文学的に水で希釈したものを小さな砂糖玉にまぶしたもの(元の物質の分子は一つも残っていないとされる)をレメディーと言います。「同種の法則」The Law of Similars と呼ばれる原理によって、患者さんの訴える症状と似たような症状を呈するような毒物を見つけ、そのレメディーを舐めると、患者さん自身の生命力(バイタルフォース vital force)が反応して、その症状が緩和するとされてます。

 

ともかく肝となるのは、一人ひとり事情の異なる患者さんに対して、その人の症状にピタリと適合するレメディーを見つけ出せるかどうかにかかっています。ホメオパスの名医と呼ばれる人はいて、そのような人はこのレメディーの選択が非常に優れているとされています。

 

ホメオパシーには、大きく分けてクラシカルという流派とプラクティカルという流派のふたつがあり、日本では由井寅子さんの影響によって、プラクティカル・ホメオパシーのほうが遥かに力を持っていますが、ヨーロッパではむしろ逆とも聞きます。世界的に名医と呼ばれるようなホメオパスはクラシカル・ホメオパシーの人ばかりだとも聞いたことがあります。簡単に言うと、クラシカルのほうは、一度に患者さんに与えるレメディーは一種類と決めているのに対して、プラクティカルの方は複数を同時に処方することを認めて常用しています。

 

クラシカルのほうでは一種類ずつしか試せないので、レメディーが外れればその間は何も起こらない(適合しないレメディーは、多々の砂糖玉としてしか作用しないので通常何の影響も及ぼさないと考えます。しかし稀にプルービングと言って、レメディーを飲むことでその元の毒物の持っていた症状が出ることもあるとか。むしろこの現象をマテリア・メディカの編纂のためのデータ収集に使っているそうですが。)ともかく、薬草事典のプロでなければ、ホメオパシーは役立たないわけですが、この勉強がかなり難しいとされています。

 

筋肉反射テストをホメオパシーに応用することの利点5つ!

キネシオロジーをやる人たちの間では、このホメオパシーのレメディーを筋肉反射テストで選ぶというのは、おそらくそれほど珍しい考え方ではないでしょう。何人かはっきりとこれを行っているという人も知っています。しかし、ホメオパシー実践者全体から見れば、それはごくごく少数にすぎないでしょう。

 

しかし、あえて私は、筋肉反射テストを用いたレメディー選択は、ホメオパシーの主流に置かれるべきだ、と提言してみたいと思います。その理由を挙げると、

  1. 仮にマテリア・メディカ(薬草事典)にごく処方したとしていくつも載っていたのでそのレメディを処方したとしても、なんらかの事情によってその時そのレメディはその患者さんにとって必要ないものかもしれません。そのようなマテリア・メディカからは分からない個人の事情については、従来のアプローチではなかなか対応できないはずです。

  2. 原理的な問題としては、現存するマテリア・メディカは人間が作ったものですので、症状を完全に網羅しているとはいえないということがあるでしょう。何か見落としがあるかもしれません。あるレメディーがこれまで考えられてきた症状の適合性と、ぜんぜん違う別の症状に実は高い適合性を持っていた、などということがあり得ると思うのです。

  3. 筋肉反射テストを用いれば、レメディに対する専門知識不要で、レメディの名前とポーテンシー(希釈度)の一覧さえあれば、特定の症状に対するレメディを選び出すことができます。これは専門家に頼らずに自分で処方できるという点で、家庭医学として見た場合には大きな利点だと思います。プロのホメオパスの方にとっては、職業を脅かすようなことになるかもしれませんが、従来のアプローチと組み合わせることでより質の高いレメディの処方が可能になるはずで、信用を高めることになるはずです。

  4. レメディの処方は非常に迅速にできるようになるでしょう。レメディの種類とポーテンシーのみならず、どのくらいの頻度で、どのくらいの期間、どのような時間帯に、どのように飲めばいいのかということも、質問次第で調べることができます。

  5. 筋肉反射テストを用いることで、症状が変化した時に、あるレメディが効いたのかどうか、その変化の何%くらいをそのレメディが説明するのか、ということを調べることができます。ホメオパシーの抱える弱点の一つは、そもそもが自然治癒の促進なので、勝手に治っただけなのか、レメディが作用したのかなかなか判別できない、ということがあると思います。しかし、筋肉反射テストを用いればレメディに効果があったかどうかを後から調査することができます。

 

症状に適合するレメディの見つけ方

いろいろな調べ方が可能ですが、例えば

〇〇の症状を緩和あるいは完治させるレメディならば、この指示筋(インディケイター・マッスル indicator muscle、筋肉反射テストで直接検査対象とする筋肉のこと)が弱くなることで反応して教えてください

と念じることで設定しておけば、効果のあるレメディを触れた時、あるいは念じた時のみに、指示筋が弱くなるはずです。この方法ですと一つを調べるのに1秒もかからないので、かなり高速で調べることができます。

 

またレメディのリストが例えば1000種類のレメディを含んでいたとしても、

  1. その中に該当するものが何個あるかを調べる

    • 1個以上、2個以上、…と数を増やしながら筋肉反射テストを行う

  2. YESならば1番から500番についてその中に該当するものが何個あるかどうかを調べ、次に501番から1000番について調べる

  3. さらに該当するものがあったブロックについては、さらに、1番から250番、1番から125番と範囲を狭めていく

このような手順を踏むことでそれほど時間をかけずにレメディを特定することができます。この辺りはコンピューター・プログラミングと考え方が非常に似ています。

 

選んだレメディが症状に適合するかどうかを調べる

選んだレメディが相応しいかどうかを、言葉を介さずに確認することができます。言葉を使って行う筋肉反射テストはとても便利ですが、言葉に頼るだけに、言葉遣いの不正確さや自分が言葉の意味をどれだけ理解しているかの影響を受けます。

症状を示している体の部分に触れることで、筋肉反射テストの指示筋が弱くなるような場合、実際その場所に異常があることを示しています。その場所に触れたままで、もう一方の手で選び出したレメディを持ったまま鳩尾のあたりに当てて筋肉反射テストを行います。もし、症状に適合性のない、効果のないレメディであれば、指示筋は弱いままですが、効果のあるレメディの場合はさっきまで弱かったはずの指示筋が急に強くなるのでわかります。症状とレメディとの間に関係があるということを意味しています。

ちょっと待った、手が足りないだろう!と突っ込んだあなた、ありがとうございます。その通りです。もしお一人で筋肉反射テストを行うのであれば、両手を使ってしまうので、片手でできる筋肉反射テスト、あるいは手を使わずに行う筋肉反射テストを行う必要があります。これは実はたくさん選択肢があります。また別の記事で詳しく扱いたいと思いますが、重心移動を用いる方法というのがあり、これならば両手が塞がっても使えて、しかも訓練もほとんど必要ありません。

 

上で「鳩尾に当てる」と書きましたが、これは何の根拠があるのでしょう。これは食べ物の良し悪しの判定の時の方法として本に紹介されていました。しかし、レメディの判定に同じ方法を用いてよいのか疑問ですね。実は、疑問に思ったので以下のような質問を行って筋肉反射テストで調べました。

筋肉反射テストを用いてレメディが症状に合うかどうかを調べる時に、そのレメディをどのように持つか、体のどこに置くかで結果に影響を及ぼすか?

YES

その場合、どのような症状、どのようなレメディであっても、安定した結果が得られるような、レメディを持つための場所があるか?

YES

何箇所あるのか?一箇所だけ?

YES

安定した結果を得るためにレメディを持つ、その場所とは、頭?腕?足?

NO

体の前面?

YES

正中線上?

YES

(該当部分に来たときのみ指示筋が弱くなるように、と念じて、片手を正中線に沿って動かし、もう片方の手で筋肉反射テストを行う)

鳩尾に差し掛かった所で、指示筋が急に弱くなった。

筋肉反射テストを用いてレメディが症状に合うかどうかを調べる時に、常に安定した結果を得るためには、そのレメディを鳩尾のあたりにつけるのが唯一の方法である

YES

 

まとめ

ホメオパシー素人で使用歴は約三年です。その私から、あえて筋肉反射テストをホメオパシーに積極的に応用すべしと提言させて頂きました。

 

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