こんにちは、絶學無憂です。今日は本の紹介です。

 

本書、伊東聖鎬著「脳の情報を読む方法―筋肉はあなたのすべてを知っている」は、日本で最も早くからキネシオロジーの「筋肉反射テスト」を研究してきた著者が、いかに筋肉反射テストを日常生活や、身体症状の改善に役立てるかについて紹介する内容です。

 

 

この本だけで読者は筋肉反射テストが自分で出来るようになるでしょうか?20%くらいの人はできるかもしれませんが、多くの人はちょっと難しいのではないでしょうか。それでも、本書は筋肉反射テストを行うことで広がる、全く新鮮な世界観を先駆者の視点から生々しく伝えてくれる、非常に貴重な書と言えます。

 

私は独学で筋肉反射テストができるようになりましたが、伊東氏のように色や方位や音の影響を徹底的に調べたことはありませんでした。筋肉反射テストができるようになったとしても、それでどこまで遠くまで行けるかどうかは、本人の質問力のみにかかっている、と言うのは著者の言うとおりであり、著者はその意味でまさしく、先駆者としてあらゆる可能性を検討していったのでしょう。

 

検査法としては、本書では一般的な筋肉反射テストの他に、ペンデュラムを使う方法、ダウジング、皮膚のたるみ検査、噛む力による検査が、同等の結果が得られるものとして紹介されています。

 

また、筋肉反射テストを物を言わぬ植物や動物の手入れ・手あてに用いる例も紹介されており、いずれもとても興味深い内容です。

 

人体は色の影響を受ける

このうち、本書が真っ先に指摘していた、人体が色による影響を受けるという点について、自分自身を筋肉反射テストで調べてみました。

 

私がスケート場で転倒して骨折した時の原因を調べてみると、その直前に斜め右前に黄色の服を着た女の子を見た影響で、左側の膀胱経の対応筋すべて、すなわち、腓骨筋、前脛骨筋、後脛骨筋、脊柱起立筋が一斉にスイッチオフになったことだという結果を得て驚きました。

 

私は転んだ理由に全然別のことを考えていました。スケート場なのでたしかに近くに子供は多くいましたが、その中に黄色の服を来た女の子がいたかどうかは覚えていません。膀胱経は五行の水に対応し、恐怖心とも関係あるので、転倒の恐怖など感情的な理由かと思ったのですがそうではないということです。子供連れだったのでいい格好をしようとしたためちょっと無理をしたので転んだ、と私自身は理解していたのですが、これは関係ないと否定されてしまいました。

 

この話の一部を裏付ける現象として、現在でも、黄色〜オレンジ色のものを見ると左側の腓骨筋、前脛骨筋、後脛骨筋、脊柱起立筋が一斉にスイッチオフになって弱くなってしまうことを確かめました。さらに筋肉反射テストによって、340 m先にあっても方向に関係なく見えたら影響を受けること、この反応は57秒持続するということも分かりました。

 

まったく気づいていませんでしたが、一歳十ヶ月の頃からずうっとこの黄色〜オレンジ色に対する反応はあったそうです。一歳十ヶ月というと、ちょうど別の骨折をした頃に近いのでさらに調べると、この古い方の骨折と、黄色・オレンジ色に対する反応とは関係があるそうです。

 

この反応を解消する方法も調べると、

  1. 左側の太陰脾経SP19胸郷(きょうきょう)へ、靈氣の第一シンボル(西洋レイキのものではなく直傳靈氣のもの)を送り、

  2. 「黄色とオレンジ色を見ると膀胱経が乱れるという反応が解除されました」とアファメーションを唱え、

  3. さらに指先で靈氣を送ること4分、

ということでした。

 

実際、そのように処置すると、指先で靈氣をツボに送っている間、かなり激しい活元運動が出て、体が激しく揺れ動きました。4分ほど経過して、筋肉反射テストで終了を確認。黄色を見て左側の膀胱経の対応筋の筋肉テストを行いますが、腓骨筋、前脛骨筋、後脛骨筋いずれもがっちりとロックしています。これで効果があったことが確認できました。

 

さらに、筋肉反射テストでは、過去の状態の情報も取り出すことが出来るということが分かっているので、「10分前の状態」と念じて(過去の状態を調べると言ってもたったこれだけのことです)、同じように黄色を見て腓骨筋の検査をすると、やはりグニャグニャ動きます。「」と念じると、それがガチっとロックします。

 

「筋肉反射テスト」という呼称

実は、日本で一番最初にキネシオロジーについての本を出されたのは伊東聖鎬氏で、「治療家のための筋力応用治療学〈基礎編〉―アプライドキネシオロジー」(エンタプライズ社)の1983年11月だそうです。大村恵昭医師がバイ・ディジタルOリングテストの本を出されたのは2年後とのこと(伊東氏)でこれが契機となってOリングテストが瞬く間に日本に広がったとのこと。私の調べでは「図説バイ・ディジタルO-リングテストの実習」(医道の日本社)が1986年3月に出版されています。

 

 

そのキネシオロジーの第一人者である伊東聖鎬氏が1986年に出版した「筋肉はあなたのすべてを知っている - コントロール”気”オロジー入門」(エンタプライズ社)が、実に30年の時を経て改訂されたものが2008年刊の本書です。初版からの題の変化を見ると、題から「」という言葉が抜けて、「」が代わりに出てきました。

 

 

英語の muscle testing の訳として、筋肉反射テストというのが日本では定着しており、タッチ・フォー・ヘルスなどのセミナーでもこの呼称を用いることが多いと思いますが、英語の元の言葉には反射 reflex というのが入っておらず、直訳すれば筋肉検査・筋肉テストであるはずです。これをずっと疑問に思っていましたが、私の調べたところ筋肉反射テスト(筋肉反射検査)という呼び方自体は伊東聖鎬氏のものだそうです。

 

本書では、筋肉を調べて、軽い負荷を加えた時にその場に腕をピタリと止めていられるような、強い状態の筋肉をロックしたと呼んでいます。そのロックした筋肉が、ある条件下で(色を見たり、音を聞いたり、質問をしたりしたときに)、軽い負荷に耐えきれず急に力を失って弱くなり、腕が動いてしまう現象を(+)反射(プラス反射)と呼んでいます。それに対し、腕が強いままであるのを(−)反射(マイナス反射)と呼んでいます。

 

muscle testing というのは筋肉の強さを見ているのだから反射 reflex(生理学では反射というのは明確な定義があります)という言葉は合わない、と私は思っていたのですが、伊東聖鎬氏自身の言葉によると従来のキネシオロジーの筋肉の強弱を用いた方法(筋肉検査)では、使用する筋肉がすぐに疲れてしまうので、これを回避すべく編み出したものが彼の筋肉反射検査であったとのことです。

そこで、次の検査法を開発する必要に迫られ、開発したのが「筋肉反射検査法」でした。  これは、筋肉の緊張度をチェックするもので、腕に触れるか触れないかぐらいの圧(強さではなく)で行うものですから、被検者はまったく疲れません。

その上ものすごい早さで質問ができ、答えが戻ってきますから、短時間に多量の質問ができます。それにより相手の情報を多量に入手することができるようになり、より正確に検査できるようになりました。

伊東聖鎬氏

http://www.i-seikou.cw-system.jp/?p=58

つまり、本書だけを読んでいても分からなかったのですが、本来、キネシオロジーで用いる筋肉テストと、伊東聖鎬式の筋肉反射テストとは区別されるべきだったということです。

 

残念ながら、彼の意図とは裏腹に、筋力を使うようなテストもひっくるめて筋肉反射テストと呼ばれることが今日では多いようですし、私自身もこれまでこの経緯を知らなかったために混用してきました。これはあまりよいことではありませんが、かと言って今の状況で私だけが筋肉テスト、という呼び方をしても、今度は検索に引っかからなくなってしまうでしょう。

 

本書でも述べられていますが、負荷を加えた時に腕がそのままの位置でいる((−)反射)というのは、単に筋肉が強いというよりも、加えられている負荷をキャンセルするように腕の筋肉の緊張状態を自動的に調節していると考えたほうが確かに正確だと思います。恥ずかしながらそのように分析したことがなかったので、この見方は新鮮でした。

 

負荷に負けて腕が動いてしまう(+)反射というのは、この自動調節機能が一時的に働かなくなっているわけで、それは異常であるから、何らかの特別な意味を持っている、と考えるわけです。

 

読脳法と読脳チャンネル

現在の伊東聖鎬氏は、YouTube上の読脳チャンネルにおいて、1000点を優に超える動画によって、彼の筋肉反射テストが進化した「読脳法」(一般向け名称)あるいは「脳反射検査法」(専門家向けの名称)を難病や難治の症状の改善に対して役立てるという、臨床風景あるいは講義風景を紹介しています。そのタイトルから、本書ではその新しい「読脳法」の詳細が学べるのではと期待しましたが、本書の内容はあくまで筋肉反射テストについてのものであり、そのさらなる進化版であるとされる読脳法については言及されていません。

 

私は脳の電気生理学の研究が専門ですが、パーキンソン病の安静時振戦を、読脳法で同定したポイントに一般人が手を添えるだけで一時的に止めてしまったという動画「パーキンソン病 - 良くなる方法があるはずだと希望を持って生きてきました」を見て、三日間ほどは本当に研究を止めたほうがよいのではないかと悩むくらい、衝撃を受けました。実際、もし疾病の症状改善を研究の最終目的に謳うのであれば、世界中で読脳法の研究をしたほうがよいのではないかとさえ思います。

 

薬が効かなくなってしまった患者さんに対しては、一般には、脳の一部である視床破壊術か、DBS(脳深部刺激療法)という、いずれにしても極めて侵襲度の高い手術・療法によってしか、パーキンソン病の症状を改善することは難しいとされています。それが、体の一部に手を当てるだけ(タッチ検査と呼ばれる診断方法)、あるいは足の骨の一部にぐっと刺激を加えるだけ(これは重心バランス軸支持骨の調整と呼ばれる手法)で抑えられてしまうというのは、まったく医学の常識を覆すものです。

 

これを見た後で更に私が衝撃的だったのは、この事実が全くと言ってよいほど世間に知られていないということです。いくら一般に公開されアクセス可能であるとは言え、現在の状況でパーキンソン病の患者さんでこの動画にまで辿り着けるほど自ら解決法を求めて検索するような人は非常に少ないでしょう。病院の医師たちはもちろんこの動画の存在を知らないでしょうし、大学医学部の教授や医学生も知らないでしょう。いくら症状が消えても、メカニズムが西洋医学で説明できないから認めない、という態度は、脳深部刺激療法だってうまく説明できないのだから理由になりません。そういう事を言うならば直ちに脳深部刺激療法を中止しなければならない。

 

私はずっとこの世にいろいろな問題があるのは、解決法そのものが見つかっていないからだと思っていました。しかし、どうやら人間関係にしろ、病気にしろ、解決法は見つかっていて公開もされているが、単にそれが無視されていることが寧ろ問題である場合が多いのではないかと思うようになってきました。無知、そして無視というのは恐ろしい、と思った次第です。

 

本当に情報源は脳なのか

私は伊東聖鎬氏の活動に最大限の敬意を覚えていますが、唯一疑問が残るとすれば、筋肉反射テストや読脳法が情報を得ている、その情報源は、本当に伊東聖鎬氏が言うように、本人の脳なのか?ということです。

 

ひょっとすると、伊東氏は同じ「脳」という言葉で、物理的な神経組織としての脳を超えた広い意味を指している可能性もありますが、もし文字通りの医学的な「脳」という限定的な意味であるならば、神経科学者の私が言うのもなんですが、私はこれは疑わしいと考えています。

 

筋肉反射テストでは本人の知り得ないような情報さえも取れたりします。前世の情報も取れますし、憑依現象など、物理的な肉体を超えた次元の情報も取れます。過去のことも未来のことも結果が得られます(未来予測はある程度外れます)。その場にいない他人の情報も遠隔で取ることができます。

 

これだけの情報が個人の脳に保存されているのでしょうか?またもしそうだとすれば、死と同時にその情報は失われて取り返しのつかないことになりそうです。

  • 記憶情報は脳の中に保存されている。

に対して、筋肉は弱くなります。通常の設定であれば(念じるだけで設定を意識的に逆転させることは簡単にできます)、それは偽であることを意味します。

  • 記憶情報は、ちょうどクラウドのデータのように、脳の外部に保存されている。

に対して、筋肉は強くなります。これは真を意味します。

 

また、宇宙人バシャールも、ダリル・アンカ氏のチャネリングによってベストセラー作家の本田健氏と対談する中で、脳の機能と記憶のメカニズムに関して、

「脳は、パソコンでいうと、単なるハードディスクなしのネットブックのようなもので、受信機なのでは?」

という本田健氏の問いに対して、

そのとおり!

と答えています。「未来は選べる!」バシャール、本田健著、単行本 p.222。詳しくやり取りをご覧になりたい方はこちらからこの時の対談内容を無料で読むことができます。本のおまけですが、個人的には本編よりもむしろ重要なくらいのメッセージが含まれています。

 

 

現職の神経科学者でこのようなことを考えている人は非常に少ないはずですが(そのため私も実名でこの話をするのは今は難しい)、非常に精巧なクラウドの端末が脳であり、破壊すると機能損傷や記憶障害を起こるため、あたかも情報がその端末内に保管されているように見えるが、実際にはそれは端末の故障であり情報自体は失われていない、と考えるほうが理にかなっていると思います。

 

そうであれば、筋肉反射テストは、脳と同じく神経系の一部である末梢神経の支配を受ける、筋肉を通じて、クラウドの情報へアクセスしていると考えられないでしょうか。脳はむしろ個人情報にだけしかアクセスしないようにアクセス制限がかかっているのが(地球人では)通常ですが、筋肉の方にはそのアクセス制限がかかっていないと考えてみてはどうでしょう。

 

よければポチッとお願いします。

 

にほんブログ村 健康ブログ キネシオロジーへ
にほんブログ村


キネシオロジーランキング