前回、「パーキンソン病の安静時振戦が、体の各所に手を触れるだけでピタリと停止した日」で紹介しましたが、伊東聖鎬さんの療法で、特に道具も使わずに、パーキンソン病の安静時振戦がその場でピタリと止まってしまう

 

 

本業の脳の生理学的研究の傍ら、私も目に見えない世界のことをそれなりに勉強してきましたし世間の大多数の人がとうてい受け入れないようなことでも受け入れてきました。しかし、この動画は多くの患者さんにとってとてつもない朗報であると同時に、生理学者の私にとっては、強烈なパンチでもありました。歯の不定愁訴で伊東聖鎬さんに治療を受けていた歯科医の人が「これまで私が臨床で培ってきたものがガラガラと崩れるようだ」とこぼしていましたが、私も同じような思いです。

 

脳深部刺激療法(DBS)と同様の効果を、手で触れるだけとか、足の骨の角度の微調整で実現できてしまうとは。しかも、この伊東聖鎬という人は、これを治療者として行っているのではなく、基本的に患者自らが日常的に自分の体を診断して調整できればよいという考えのもとに自分の治療法を公開して教えています。つまり教育者です。常識を超えているのは間違いないですが、神秘主義や秘密主義などには陥らず、彼の教える通りにやれば基本的には多くの人が自分でできるはずの技術であるというわけです。だからタネも不思議もありませんと(いやいや、とっても不思議ですが.....)。そして教育であれば、医師法には引っかからないので活動も自由にできるという一石二鳥になっているように思います。

 

このような動画をパーキンソン病に限っても幾つも幾つも公開されているようで、上のものが特別というわけでもないようです。

 

考えるともっとおかしいことにも気が付きます。これほどの明確な症例が出されていながら、なぜテレビや新聞などの主要メディアが一切取り上げていないのか。一体どのレベルでブロックされているのか分かりませんが、内容の意味する重要性から考えれば明らかに異常でしょう。この療法の作用機序が分からないからなど言うのは全く理由になりません。前回も言ったように脳深部刺激療法(DBS)がどういう仕組で作用するのかきちんと説明できる人はいません(だから未だにそれが重要な研究テーマです)。製薬会社の得にならない健康情報は無視されるとはまさにこのことかと疑います。試しにNHKや日経新聞にタレコミをして実験してみようかなとさえ思いますね。対応の仕方でどのレベルで握りつぶされるか多少は分かるかもしれません。

 

お陰さんで、ほとんどのパーキンソンの患者さんは(その他の多くの難病も、ですが)まさかこんな自分で学べる治療法がすでに公開されているとは知らないでしょう。大病院の神経内科の待合室の壁にこの動画の存在を知らせるポスターの掲示でも法律で義務付けたらどうでしょうか。

 

今日も世界中で大勢の研究者がパーキンソン病の原因究明、治療法開発を目標に多くの研究をしているわけですが、この動画を見れば、もうアホらしくなってしまって、そのような研究がそもそも必要なのかと本気で疑いたくなってしまいます。

 

手で触れるだけ(三人くらい必要なようですが)、足の骨をちょっと回すだけのほうが、遥かに安上がりで、非侵襲的で、患者さんにとっては言うことなしでしょう。効果の持続時間に限りがあるとして、もし仮に数時間に一度繰り返す必要があるとしても、簡単な処置なので、やり方を教わって自分でできるなら、脳に電極を刺すよりはこっちのほうがいいという人が多いのではないでしょうか?

 

そういう意味でパンチであったわけです。知り合いの医者に見せたいなあ。どういう反応をするでしょうか。

 

 

よければポチッとお願いします!

 

にほんブログ村 健康ブログ キネシオロジーへ
にほんブログ村



キネシオロジーランキング