スキヤキベントウニヒトコト
先日、私の所属する団体の会議があり、東京に行ったときのことだ。
前日に飲みすぎていた私は、二日酔いのムカムカを抱えたままの状態で起床し、なんとか京都駅に辿り着いた。
ちょうど良い時間に到着しており、すぐに新幹線乗り場に向かった。
ホームに着くと、向かいから良く知っている顔が歩いてくる・・・。
「おー嶋田!お前もこの新幹線か??」
「先輩!こんにちは!」
同じメンバーで奈良に住む先輩が同じ新幹線との事だったのだ。
しかし、さすがは先輩!東京までの座席指定はグリーンとのこと・・・。
「ウハウハな生活」を送っておられるのだろうか・・・。
とにかく、別々の座席で東京へ・・・。
東京の到着時間が確か12時40分くらいだったと思うのだが、会議は13時30分から開始の予定だ。
この時間配分だと、新幹線の中で昼食をとることがベストなのだが、新幹線に乗ったときには、まだムカムカが続いており、特に弁当も買わず発車・・・。
新幹線の中では、最近はまっている致知(チチ)という雑誌を読んだり、うたたねしたり・・・。やっと気分がよくなってきたときには、横浜に近づいていた。
これなら弁当も食べられそうだ、と思い、売り子の女性を待つ・・・。
ま、こんなときには待たされるものだ・・・・・・。
・・・。
横浜到着・・・。
これやばいんちゃうかな!!
そう思った瞬間、売り子のお姉さんが到着!
「弁当ありますか?」
「はい、でもすき焼き弁当か、幕の内弁当かどちらかになります!」
既に12時を回っており、ほとんどが売り切れたようだ。
すき焼き弁当1,000円、幕の内弁当1,300円・・・。
私は迷わず、すき焼き弁当を購入。
蓋を開けると、敷き詰められたご飯の上に、すき焼きらしき肉が載せられ、紅しょうがに焼いた卵が一カケ・・・。
こんなすき焼き弁当に一言・・・。
これ牛丼やないか!!!!
時間がないので、大急ぎでたいらげる・・・。
東京到着までにはもちろん食べ終わり、ホームで先輩と合流。
「嶋田、飯食ったか?」
「はい、先輩は?」
「俺も食ったで、新幹線で!」
「僕もです。」
「弁当か?」
「はい、すき焼き弁当です。」
「おれ豚の角煮弁当。」
そんなやり取りをしながら会議の会場へ。
会議、懇親会も無事に終わり、翌日の打ち合わせを経て、帰路へ・・・。
数日後、同じメンバーがメーリングリストでメールを配信。その中に「すき焼き弁当の嶋田さんへ」の文字が・・・・!?
え~~、なんですき焼き弁当知ってるの~~!?
そう思った私は、「なんで知ってるの?超能力!?」と返信。
すると再度返信があり、こう記載されていた。
「嶋田さんが先日の委員会のときに「スキヤキ弁当なのに卵がついていない!」との怒りの炎を感じ取りました。」と・・・。
なんだ、話のでどころ俺じゃん・・・。
どうやら空き時間に、牛丼味のすき焼き弁当の話をしていたらしい・・・。
そんなメールのやり取りを見ていた奈良の先輩からかぶせるようにメールが・・・。
「嶋田くんグリーン車なら豚の角煮弁当食べれるで~」
・・・・・・。
それは違う・・・。
ただ単に、売り切れである・・・。