「なんでこんなにあるんだよ~おわんねぇよ!」

私は閉店後の服飾BRでキレていた。独り言をぶつぶつ言っていた。昔、入社してまもない頃にたまプラのパートさんに言われた。

「辻くんねぇ、BRでぶつぶつ独り言をゆうようになったらヨーカドーにはまってる証拠だよ!」

その言葉を思い出した。

「そりゃそうだわ…」

ランドセルの時期末の返品に追われていた。かなり大変…これは明日の朝までには商管におろさなきゃいけないし…。

「なんでまぁうちの会社はいきなりなんだよ!ちくしょう!」

しかもランドセルはかさばる。ダンボールも中々無いし…

「もうこんな時間かよ!」

1人でイライラと格闘している中で作業も終盤に入っていった。

「やっと終わるわぁ、でも印鑑がねぇなぁ…まぁいいか、別に…」

その時、

「オレが印鑑を押してやるよ!」

綺麗な標準語で松岡さんがいた。こんな遅い時間なのに…おそらく松岡さんもBRで作業をやられていたのだろう。しかし私はイライラしていたせいかまったく松岡さんの存在に気づかなかった。

「助かった!」

と内心思いながら、

「ありがとうございます。」

「返品大変だよな!」

この時はとても助かった。ねぎらいの言葉をかけてもらい、心が打ち解けた瞬間だった。この先、いく度となく、上司が松岡さんだったらなぁ~と思う事がたたあった。今でこそ松岡さん=遅くまでいる!みたいな感じだけど、松岡さんは10時閉店のころから遅くまでやっていたことをここで、はっきり申し上げたい。特に専門店部が起動に乗る数ヶ月間は…その事を知ってる人が何人この店にいただろうか?
何人、ねぎらいの言葉をかけていただろうか?それでも何事もなかったかのように日々黙々と専門店部のためにやられていた松岡さんには頭がさがると思う。それだけ婦人、紳士から色々、不自由を受けながら、築いてきた専門店部の今回の解散は松岡さんも送別の言葉で言われていたが、寂しい事だと思う。この先、わたしの所属する服飾売場もどうなるかわからないけど…。

松岡さんが赴任してきて何日かたったある日、松岡さんは店頭にいた…。