少年サッカー選手にとって、トレセンは気になるシステムではないでしょうか。
トラスト・ユナイテッドFCでは、トレセンが取り立てて重要視されているわけではありません。
トレセンに選ばれたからといってチーム活動に影響があることは全くなく、選ばれたら応援して送り出してくださるというスタンスです。
ただ、この気になるトレセンシステムについて、知りたい低学年の方、あるいは文京区の方もいらっしゃるかと思います。
トラスト・ユナイテッドFCは、文京区トレセン、第7ブロックトレセン、第2地域トレセン、東京都トレセンと、あらゆるレベルのトレセン活動に選手を輩出してきています。
(ちなみに、第7ブロックトレセンは、文京区、新宿区、千代田区、渋谷区、目黒区から構成されており、第2地域トレセンは、第3ブロック(練馬区)、第4ブロック(杉並区、中野区)、第6ブロック(北区、板橋区、豊島区)と文京区から成っています。)
トラスト・ユナイテッド応援ブログでは、トラスト・ユナイテッドFCでトレセン活動を経験している現選手や卒業生の保護者たちから情報収集し、分かる範囲になりますが、文京区トレセン、第7ブロックトレセン、第2地域トレセン、東京都トレセンのシステムの説明や、選手たちの経験の紹介をしていきたいと思います。
とくに、文京区は、 ブロックと地域の所属のズレがあって分かりにくいので、本日は、文京区トレセン、ブロックトレセンと地域トレセンまで詳しく説明していきたいと思います。
今後のブログでは、トラスト・ユナイテッドFC出身で、ジュニア、ジュニア・ユースの東京都トレセン参加経験のある選手たちに話を聞いて、東京都トレセン活動について情報を共有したいと思います。
また、TOMASカップなどの交流試合などについても情報を集めたいと思っています。
尚、トレセンのシステムは、毎年変更があると思いますし、もしかしたら、記憶違いの箇所があるかもしれません。
そんな中で、少しでも参考になるところがあれば、幸いです!
1)文京トレセン活動
まず、4年生から文京区トレセンが始まります。選考会で選ばれた選手は、月1で目白台運動公園でトレーニングを行います。
区対抗のトーナメントも年1回あります。 交流戦などで、低学年の頃から顔見知りの選手たちとお友達になれる良い機会です。
文京区トレセンは、第7ブロックトレセンと違って、入れ替えはなく、一旦入った選手が落ちることはないようです。
ただ、4年次を逃しても、毎年3月に選考があり、秋にも追加選考があるそうです。
でも、選ばれなかったからと言って、サッカー選手として大きなマイナスになることはありません。
トラスト・ユナイテッドFCでも、引っ越してきた選手や新入会の選手で選考を逃した選手もいるし、選考会に参加した選手でも、とても上手だけれど選ばれなかった選手も何人もいます。
また、後述するように、文京トレセンに選ばれなくても、上位のトレセンに行く機会もあります。
2)ブロックトレセン活動ブロックトレセン活動予定
ブロックトレセンサイト
http://7block.jp/gijutsushido.html
ブロックトレセン活動予定
http://7block.jp/pdf/7B_TC_2018_katsudou.pdf
そして、4年の冬からブロックトレセン活動が始まります。
まず、2月に東京FC深川グランドで行われるキッズエリートプログラムのセレクションが行われます。文京区トレセンを中心に、各チームから選ばれた選手が文京区チームを編成し、第7ブロックの他区選抜チームと対抗試合をします。
選考結果は、後日チームのコーチから知らされます。キッズエリートプログラムに参加するのは24名です。
5年生からは、第7ブロックトレセンの練習が始まります。
上記のキッズエリートプログラムに選ばれた24名は、自動的に5年生からの第7ブロックトレセンに加わることになります。
キッズエリートに選ばれなかった選手も、この時点で数名加わります。
練習は、月に1回、水曜日に、渋谷区スポーツセンターで行われます。( 西戸山野球場でも行われていましたが、グランドの不具合のために、渋谷だけになりました。)
トラスト・ユナイテッドFCの中では、年度始めから選ばれた選手もいました。
(トラスト・ユナイテッドFCは、ほぼ毎年三菱養和巣鴨ジュニアチームに合格者を出しているので、そういう場合は辞退になっています。この場合、ブロックが第7ブロックから第6ブロックに変わるので、辞退になりますが、同じブロック内のチームに移籍した時は、辞退しなければならないかは、不明です)。
けれども、5年生の第7ブロックトレセン選考は、これで終わりではありません。
年度中も新しい選手を招集するので、まだ機会はあります。
6年生のバーモンドカップ(ゴールデンウィーク中)に出ていた5年生が選ばれたこともありましたし、JA大会(9月)の後でも招集がかかります。
トラスト・ユナイテッドFCでは、文京区トレセンを飛ばして、このような試合で見出していただいて、第7ブロックトレセンに参加した選手もいます。
5年生では、5年生選抜研修会が行われます。
こちらもキッズエリートのように、ブロックトレセンの中から20名強が選ばれ、東京都の他のブロックのトレセンと対抗試合を行います。
広域の上手な選手たちとレベルの高い試合ができるいい機会です。
研修会に選ばれなかった選手も、他ブロックの選抜チームとの交流試合に参加する機会が設けられています。
5年生から6年生に上がる時に、ブロックトレセンのメンバー入れ替わりがあります。
全体の人数は6年生の方が多いので、外れる選手よりも、6年生で入る選手の方が多くなります。
さらに、6年生の年度途中で選ばれて新入会する選手もいます。
ブロックトレセンは、5年次もそうですが、セレクションだけで選ばれるだけではなく、ブロックの本部のコーチたちが、大会やリーグ戦の試合での選手たちの活躍を見守ってくださり、随時招集してくださるのだそうです。
文京区トレセンには参加していませんでしたが、6年から第7ブロックトレセンに参加した選手がトレセンの感想を書いてくれました。
「トレセン、というものに参加することが初めてだったので
最初は緊張しましたが、他のチームの上手な選手と一緒に練習ができ、
とても刺激になりました。
練習内容は、蹴る、止める、打つ、など基本を重視したものが多く
最後はポジションを自己申告で決めてゲームをやりました。
色々な仲間と一緒にプレーでき、自信になりました。」
6年生では、TOMASカップがあり、各ブロックトレセンの中から参加者が選考されます。
今年度は、第7ブロックでは、1回目のセレクションでは、 27名が残り、2次セレクションとして、横浜マリノスFCのジュニアチームと試合をし、最終的には20人に絞られました。
6年生の第7ブロックトレセンは、この頃には、40名以上いたと思いますので、狭き門です。
また、6年生の年度の終わりの方に、関東広域のトレセンが参加する東京ベイカップや、幾つかのブロックの選抜選手が行う交流会も行われます。
3)地域トレセン
ブロックトレセンの選手の中から推薦された選手が、地域トレセンの選考会に挑戦できます。
地域トレセンの選考会は複数回あり、1回目で選出されなくても、年間を通じて機会はあります。
ここで複雑なのが、文京区は、第7ブロックトレセンの他の区が属している第1地域トレセンではなく、第2地域トレセンに参加しています。
http://sports.geocities.jp/tjs_square/basicinfo.htm
そこで、第7ブロックトレセンの他の選手たちが第1地域トレセンの選考会に参加するのを横目に、文京区の選手たちは、第2地域トレセンの選考会を待つことになります。
第2地域トレセンの選考会は、第7ブロックトレセンのコーチが推薦してくださる形で参加できます。
第2地域トレセンは、駒場公園補助あるいは第二競技場と文京区の駒込学園をフィールドにし、練習を行います。
35名弱の参加者がいたと思います。第7ブロックトレセンよりも人数は少なかったです。
前半は技術練習、後半は試合ですが、毎回バラエティに富んだプログラムが組まれています。毎回トレーニングの指導案をコピーして配ってくださるので、勉強にもなるようです。
地域トレセンでは、良いフィールドで、非常に高いレベルの選手とスピード感あふれるプレーができます。
コーチたちの声かけが非常にダイナミックでポジティブで良いなあと思いました。
みんな真剣にプレーしながらも、笑顔に溢れて盛り上がる楽しい機会です。
4)トレセン活動に参加してみて
トラスト・ユナイテッドFCの選手たちや保護者は、トレセンに参加してみて、良かったことは、以下のようなことだと思いました。
—上手な選手とプレーする機会があり、刺激になりました!
ージュニアユースのセレクションを受験する時、トレセン活動歴に記入できたので良かったと思います。
—トレセン活動やTOMASカップなどの大会は、いろいろなコーチにプレーを見てもらう貴重な機会です。
—ジュニア・ユースチームのスカウトのコーチの方々にプレーを見てもらえる貴重な機会になる場合もあります。
ー他のチームの友達がたくさん出来、チームのことやジュニアユースのセレクションなどについて情報交換できたのが良かったです。
—ジュニア・ユースのセレクションの時に、ブロックトレセンや地域トレセンのお友だちと会えるので、心強かったです。
5)トレセンてどれくらい大事?
ただ、トラスト・ユナイテッドFCの床井監督は、成長する選手の道のりは様々であり、小学校でトレセンに入ることはさほど重要ではないとの考えです。
最初から上手でエリートの子もいるけれど、小中で目立たなくても、後で急に成長する子もいる。
床井監督の周りを見ても、みんな色々なルートでプロになっているそうです。
だから、小学校でトレセンに入ることがすべてでは決してありません。
トレセンに選ばれる、選ばれないに関わらず、楽しくプレーすることが競技力を高めることになります。
楽しんでサッカーをする、その気持ちを貯めて後の飛躍につなげるということが、ジュニア年代のサッカーでは一番大事なことなのだと思います。
参考になれば幸いです!