無用の用と、
藩津(ぱんつ)のパターン
無用の用(むようのよう)
一見役に立たないと思われる事が、
本当は、大きな役割を果たしていると言う意味です
老子、荘子にこの論が見られます
老子様は仰っています・・・
「車輪の30本の輻(や)は、
一つの轂(こしき)に集まっている
その轂(こしき)の空間部があるからこそ、
そこに、軸を通し、車輪が回転するのである
粘土を捏(こ)ねて、陶器を作る
陶器は、中の空間部があればこそ、
その中に、物を入れると言う
陶器の役割が果たせる
戸や窓を開けて室を作るが
室は人を入れる空間部が有ればこそ
室としての役割が果たせるのである」
この様に、
「有」即ち形のあるものが役に立つのは
「無」即ち形の無いものの働きによるものである
荘子様ですが・・・外物編
恵子と荘子の問答
恵子
「あなたの言う事は役に立たない事ばかりだ」
荘子
「無用という事を知って初めて、
有用と言う事を論議できる
さて、この地上は実に広大であるが、
人間の役に立つのは、
足を置く地面の広さだけである
だからと言って、
足が踏んでいる広さだけを測って残し、
その回りを黄泉(よみ)(黄泉の国)まで
掘り下げたとしたら、
その立っている場所は、役に立つだろうか」
恵子
「役に立たない」
荘子
「それなら、無用が実は役に立っている事が
明白になったであろう」
とらんくすや。
藩津(ぱんつ)も
同じでございます
人の体を想定し、この位の空間が必要と
パターンを作ります
座った時の感じ、運動した時の感じなど想定し
その立体的空間に合わせ、
生地を縫い合わせるのです
特に、お尻の部分には、
縫い目を入れずに一枚ものにする事により
座った時のお尻への食い込みを無くすのです
お尻あたりの微妙な空間作りが、
穿き心地よさに繋がるのです
藩津(ぱんつ)を穿いて頂く人がおられてこそ
藩津(ぱんつ)は、
無用の用となるのです
穿いて頂く方がいないのでは
只の無用となってしまうのです
老子様の家の棲み心地、
藩津(ぱんつ)の穿き心地
同じ無用の用なのです
名言と藩津(ぱんつ)話を
ごちゃごちゃ に致します
とらんくすや。親父でございます
