雨 嫌ってはなりませぬぞ!
今日も 午後から大雨です
お客様も吃驚です
我が店とらんくすや。
の前の通りは
アーケードになっています、観音通りと言います
急にお客様が雨を避け、集まってこられます
そうです、仲見世には、
雨除けのアーケードなるものは無いのです
アーケード等を施しますと、
浅草寺様の御本堂が見えなくなる
観音様に対して、
不遜であると言う事からでございます
雨が降ると仲見世は大変ですね
しかし、考えてみれば、
浅草寺様にお参りする目的は何でしょう
お土産を買うのが主たる目的ではないですね
浅草寺様へお参りし、
ご祈願する事及び、お礼をする事が主でございます
雨が降る 普通の人は嫌がりますが、
喜ばれる人もおられます
そうです お百姓様でございます
五穀豊穣の為には、程良い雨が必要なのです
そして、私達の必要な食料となるのです
浅草寺 風神雷神 様
五穀豊穣、風雨順爾 などの
守護神でございます
「雨、いや~ね」
駄目ですぞ!
「有り難や、雨様」
でございますぞ!
古(いにしえ)には、
この方達も喜ばれていました
蘇 軾(そ しょく)です
蘇東坡(そとうば)とも呼ばれていました
中国北宋代の政治家であり、
詩人であり、書家でもあります
唐宋八大家(とうそうはちたいか)の一人であります
雨の素晴らしさを漢詩に表しています
晴好雨奇(せいこううき)
晴れ好し、雨も奇なり
水光瀲灔(れんえん)として
晴れ方(まさ)に好(よ)く、
山色空濛(くうもう)として
雨も亦(また)奇なり
雨が降って、靄(もや)につつまれた山並みも、
ぼ~ と見えて良いものだ
めったに、見られない光景ではないか
心の奥の深さなのでしょうか
「恐れ入ります」と、
とらんくすや。親父申し上げまする
自然の眺めが晴天には美しく、
一方、雨が降ったら降ったで又、素晴らしい
「奇」は普通とは違って優れているという意味です
晴れも雨も、自然の成せる技(わざ)です
広い気持ちで受け入れましょう
雨も亦(また)奇なり
と営業致しております
とらんくすや。親父 でございます
