クサヤ なる不思議なもの? | ~浅草『とらんくすや。』の浅草徒然日記~

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『とらんくすや。』の親父の毎日を日記に更新していますので、皆様の浅草観光のお役に立てれば是幸いです
今回 ペタ いいね!が受け付けられない事態になりました
お客様の接客を最重要視していかねばなりません
何卒、ご了解の程お願い申し上げます

とらんくすや。 は、
熊野屋珍味店の2階にございます

この、熊野屋様には、

珍味を買い求めに
固定客のお客様が沢山おられます

異口同音に、
「此処にしか売っていないからね」
と仰います


その中でも、クサヤが一番有名です


とらんくすや。 は、賃貸店舗でございます

ちなみに、オーナーは 熊野屋様です


オーナーの為の宣伝ではなく、

  クサヤ なる不思議なものを

ご理解頂きたいからでございます


クサヤ についての歴史と科学について


新島(にいじま) 特産  クサヤ です

新島は伊豆七島の一つです

伊豆七島 は大島、利島(としま)、新島(にいじま)、

神津島(こうづしま)、三宅島、御蔵島(みくらじま)

八丈島(はちじょうじま)の七島を指します


この 新島 漁業が盛んだったのです

ムロアジ、アオアジ、トビウオが取れました


有るお方が大漁に
このムロアジ、アオアジ、トビウオを
捕獲する方法を編み出したのです

植松三郎平(うえまつさぶろべい)様です

嘉永元年(1848年)

万福網(まんぷくあみ) でございます
 

謀計網(ぼうけあみ)と言われ、

驚くほど巧妙なものだそうで、

現在でも全国に普及しているそうです


万福網(まんぷくあみ)で、
大量のムロアジ、アオアジ、トビウオが取れました

そこで、塩が大漁にいるのです

しかし、なかなか 塩は大量には使えません


そこで、塩の節約です 

ここから 生まれるのです


何が?  クサヤ でございます


ムロアジ、アオアジ、トビウオを開き、
手塩で一尾一尾 行っていましたが

大漁続きの為 間に合いません


そこで 考えられたのです 

 一種の発明ですかな


塩水を作り一晩寝かせる、
そしてこの塩水を捨てないで

塩度が低くなると、
塩を足すという方法を取ったのです

そして、
これを繰り返し、繰り返し行ったのです


現在では 

400年も経っている(クサヤ汁)が有るそうです


そして、独特の臭気と甘味のある

  クサヤ が出来たのです

新島では、江戸時代では、
ショッチルボシと言っていました

ショッチル→ 塩汁 ボシ→干し

明治になりお江戸ではなく、東京のお方が

このお魚(ショッチルボシ)を焼いている時

「おう くさい」と言ったそうです

そこから  クサヤ  となったのです


科学的根拠


クサヤ汁 の方が 

人工的な塩水に比較し、

明瞭なほど腐敗が遅いそうです


クサヤ菌 名前が有ります

コリネバクテリュウム・クサヤ(抗菌性クサヤ)

腐敗菌などの雑菌を押さえる

肉質を腐敗から守る  という役目が有ります


しかし、不思議です 
他の地域に持って行くと駄目になるそうです


とらんくすや。 及び熊野屋様に是非お越しを

不思議な藩津(ぱんつ)と

不思議なクサヤなる珍味を

お買い求めくださいませ

とらんくすや。親父からのお願いでした