LILIUMは、自分がTRUMPシリーズにハマるきっかけとなった作品です。

折角なのでちゃんと文字として感想を残しておこうと思い、こんな感じで書いてます。

 

感想を書いていく上でこれは割と重要だと思うんですが、今のところ自分は

二輪咲き→LILIUM→TRUMP→グランギニョル→SPECTER→マリーゴールド→黑世界

の順番でTRUMPシリーズを視聴しています。

なのでこのあたりの作品のネタバレがもしかしたら出てくるかもしれないの注意です。

 

それで、さっき言った通り、自分は二輪咲きから見てる上にTRUMP未視聴というハードモードめな状態からTRUMPシリーズに突入した感じなんです。ファルスが黒幕なんでしょ?から始まりソフィって誰?で終わるという、見終わった後は結構謎でした。二輪咲きで主人公ぽかったシルベチカは失踪してるしあのキャメリアもチェリーも忘れてるしで、当時頭のなかはリアルにリリー状態でした。

 

LILIUMの好きなところは、末満さんによる細部のこだわりからくる奥深さです。

ファルスが登場するシーンをクラウスの登場シーンと重ねていたり、その時うっかり紫蘭と竜胆がお辞儀しちゃったり、イニシアチブが発動しているときはバックライトがついている時等…

これによって一気にストーリーの深さが変わってくるんですよね。やっぱ演出家さんって凄い。

 

後は、やっぱり歌です。LILIUMは本当に名曲揃いなんですよ…。少女純潔、もう泣かないと決めた、永遠の繭期の終わり、共同幻想ユートピア等々…。特に少女純潔なんかは星の轍と同じ枠に入っているというか、なんせ黑世界で歌われましたからね。ノクめっちゃ歌上手だった。星の轍もマリーゴールドでキャメリアの時かウルの時か忘れましたがソフィに向けて歌ってましたよね。星の轍=TRUMPで少女純潔=LILIUMなんでしょうか?確かに『絶望の地に咲く一輪の花よ 孤独を孤高に変えて気高く咲き誇れ』なんて主人公であるリリーそのものですもんね。やっぱこれを見越して歌詞書いたんでしょうか、凄いです…。

 

他に好きなところは衣装です。ほかのファンの方の考察を見てやっと気づいたんですが、それぞれ着用しているものが違うのも意味があるんですよね。コルセットを付けているリリーやスノウ、シルベチカやキャメリアなどはソフィがファルスであること、サナトリウムの事実を知っている者達で、衣装に黒が多い人物はダンピールなんだそうです。確かにソフィもマリーゴールドも黒の面積広めですし、チェリーもソフィと同じコルセットを使ってますからそういうことになりますよね。

 

今回は割と本編というより裏の方の凄いところを挙げていった、という感じなんですが次の回ではがっつり本編を語っていきたいと思います。とはいえ最後に見てから一ヶ月ほど経ってるのであやふやですが…。また見なきゃ…

 

 

 

リリーがスノウと瓜二つの少女に出会う物語、と末満さんが呟かれていた雪月花。

なんとその中でソフィと出会い、ソフィはクラウスと出会うらしいです。

詰め込みすぎやしないかい、とツッコミそうになりますけどきっと重要なんでしょう…

 

スノウと瓜二つ、というのが一番気になるポイントなのですがなんとなくそれってスノウ本人なんじゃないかなとか思ったりしてます。実はスノウはクラウスの娘なんじゃないかと。クラウスの娘リリー説は今回は置いておいて、もしスノウがクラウスと血が繋がっているなら結構辻褄が合うと思うんです。サナトリウムにいたのは、ソフィの現在をクラウスに教える為。そもそもソフィはスノウのイニシアチブなんか掌握できていなくて、逆にイニシアチブを握っているとイニシアチブによって錯覚させられていた。スノウがソフィに惹かれているように見えたのはクラウスの異常なアレンへの執着によるものだと思います。結構TRUMPシリーズって”血”を重要視してますし、血への執着くらい遺伝したとておかしなことはないでしょう。

スノウがTRUMPについて説明するとき異様な雰囲気だったのは、自らのことを語っていたからだったりして。リリーが「そんなのいるわけない」「おとぎ話だけの話よ」というのも刺さってたりして…。これは考え過ぎですね。

 

とにかく、スノウとクラウスの繋がりがあるならば同じ舞台にその4人が集結してもおかしくなくなるということなんですよね。スノウというのはあくまで瓜二つの少女と言われている存在でしかないんですが…。リリーがスノウと出会って、スノウは自らを偽りながら自分の屋敷へとリリーを誘う、、、こんな導入の仕方なんじゃないでしょうか。何千年ぶりの偶然見つけたとなれば、自分を偽ってでも話したいと思うでしょう。偶然でないかもしれませんが…。

 

TRUMPシリーズって本当、こうやって考察するのが楽しくて特に新しい作品を見終わった後なんかは妄想が捗っちゃって困ります。黑世界に関してでも、きっと知らない伏線が沢山張ってあって、いつかまた別の作品を見た頃気付くんでしょう。本当に雪月花楽しみだなあ。

 

 

念願のTRUMPシリーズを生で見るという夢が叶いました。

とはいえ配信からの参加なのであれですが、でも最前列スペシャルの回に見たので

細部の表情や動きを鮮明に見る事が出来たので満足です。

 

さっそく本題に移りますが、本当にリリーがリリーだった(?)

和田さんのツイッターで「稽古場での鞘師がリリーにしか見えなかった~」的なことを呟かれていたのですが、本当にその通りで驚きました。鞘師さん自体は、自分がハロオタなこともあって近況もよくチェックしていたのでモーニング娘。にいた頃から随分大人っぽい雰囲気を纏うようになったなーなんて思っていたんですが、舞台の上での鞘師さんの顔はまんまリリウムの時のリリーの顔つきで、当時の幼さがそのまま映し出されていました。こりゃ本当にリリーになってるんだな…と彼女の役者としての力量に圧倒されました。

 

本編のストーリーに関しては、なんていうかTRUMPシリーズにしてはハッピーエンドだったなというのが見終わってすぐの第一印象です。ノクも亡くなってしまったとはいえ、意識だけの形となってリリーの視点からですがラッカの最期を見届けることができましたし、お互いをイニシアチブで縛りあげている恋人たちだって薄気味悪いのに変わりはありませんが互いを愛し合っているようですし問題ないかな?という印象です。

 

ていうか配役がいじわるすぎて泣きましたね。萬里に石舟、クラウスにソフィ、一人が役を背負いすぎている感は否めませんが、それは彼が凄いからです。クラウスをしていた方が、愛する存在にイニシアチブをとられているって彼の奥に隠された願いのような気がして辛いです。彼のやっていたクラウスはアレンがいないですし、つまり俳優さんの隅っこの方に確実にクラウスはまだノクみたいに意識はあるとしたら色々と思う所はあったんじゃないでしょうか。

 

ツイッターのタイムラインを見ていたら、「リリーの手の温もりは優しい~」みたいなことを呟いていた方がいたんですが、確かにこれはエモいポイントでしたね。ラッカもマリーゴールドもその手の温もりからリリーをかけがえのない存在へと変えたわけですから…リリーは触れた者を誑かすイレギュラーでももっているのでしょうか。

 

そういえば3話、吸血種は襟を立てたマントを着ているのくだりがありましたが、実際にNU版のTRUMPの最後の、ソフィとクラウスが対面するシーンでクラウス着てませんでしたっけ?でも確かに原初の吸血種ですしそれが元祖になっててもおかしくないか。変なの!って言われてるのもずっと前の服装だからかな。中からコウモリが出てくるのかは定かでないけれど…

 

なんにせよリリーが狂ってなくてよかった。自分の血を使った不老不死の実験を繭期の子らにするわけでなく誰にも迷惑をかけず死を求めてあてどのない旅に出ててよかった。自分の家族について言及してたけど親がクラウスとかだったら面白そう。そもそも不老不死でしたみたいな。使えることを知らないだけで本当は全吸血種のイニシアチブもってたりして。家族についての言及が「いた」ってことだけなのも不自然だし、クラウスであろうがなかろうがそこはもうちょっと知りたいな。

 

今回割とひっかかったのは竜胆がほぼ紫蘭みたいな性格になっていたこと。竜胆ってもっと穏やかで聖母的な雰囲気纏ってませんでしたっけ?リリーからすればもう一緒くたなんでしょうけれど、そこは悲しいですね。竜胆は秘密を黙ってたとはいえ自分だけが不老不死になりたい、みたいなことではなくあの花園を守りたいという穏健派ですから。

 

あと今気づいたんですが、静かな村の賑やかなふたりの言っていた森に住む吸血種って二つの鎖の二人だったりするのでしょうか?森の中に暮らしていると言っていたので、もしかしたらもしかするかもしれない。

 

これはたらればなのですが、ラッカのは田村芽実ちゃんにやってほしかったな。朴さんの役作りの方向が彼女に重なったのもあるけれど、ラッカとマリーゴールドはキャラクター的にも重なると思うので、それに田村芽実ちゃんの方が5才にまだ近いですし…

 

書きたいことは山々ですが、これ以上書くのもあれなのでここらで止めておきましょう。

もしかしたら続くかも。