NHK1chで、僕の苗字と同じヒロイン・古波蔵恵里(えりぃ)さんが、地域のへき地医療と向き合いながら、沖縄を舞台にした心のゆんたくを描く「ちゅらさん」が、この4月から約四半世紀ぶりに再放送されている。

 

2000年夏、新聞の記事に「ちゅらさん」の放送が発表され、そこに「ヒロイン・古波蔵恵里」と書かれてあったので、僕もこれは絶対に見なければならないという風に思い、ヒロインになられた女優さんにはぜひ応援したいと思っていたので、期待を込めて見ていた。

 

それから約四半世紀。BSやCSでもこれまでに何度か再放送されていたが、広く視聴者層が広がる地上波では四半世紀ぶりの再放送。続編(2004年から2007年にかけて異例のパート2・3・4と放送)も企画されるなど、「ちゅらさん」はロングセラーとなり、フジテレビの「北の国から」、これも基は1981年に連続ドラマでスタート後、約20年以上にわたり続編が特別番組で放送されるなどしたように、それだけ息の長い存在を導いてくれたような感じだった。

 

2007年のパート4を最後に、完結はしていないが、事実上製作が終了している状態で、まだ根強く第5弾の製作を希望する視聴者も僕を含めいると思う。パート4から見ても17年の時間が費やされており、その間、おばぁこと平良とみさんと、勝子さん役のスーちゃん・田中好子さんがそれぞれ鬼籍にお入りになられ、現状のオリジナルメンバーもそれぞれ成長や年齢を重ね、時代の変化とともに、新しい「ちゅらさん」像というのも見えてきていると思う。

 

せめて、連続ドラマが無理だとしても、国仲さんをはじめとするできる限り当時のオリジナルメンバーが、2007年で時間の止まっている「ちゅらさん」の世界の2024年を描く続編を特別番組という形で放送できないか。おばぁや勝子さんは演者が他界していることもあり、回想録という形で登場してもらうなり、その間にはえりぃさんを演じた国仲さんも赤ちゃんを産まれて、(別のドラマでの共演をきっかけにではあるが)向井理氏と仲睦まじく過ごしている国仲さん同様、えりぃさんにも息子さんか娘さんが成長し、より成長して離島のへき地医療に従事しながら、後継者を育てる姿というのを見てみたい気がする。

 

僕としては、その後のヒロインの娘さんで、「ちむどんどん」の暢子さんを演じた黒島結菜さん(くろゆいさん)とか、最近では朝ドラのみならず、数多くのドラマなどで、新しいヒロインの活躍が目立ってきていることなどを考えると、そのニューキャストを可能な限り迎え入れて展開してほしいとも思っている。

 

もしくは、現在再放送されている朝ドラのオリジナルシナリオを、2024年の現代風のアレンジを加えながら、リメーク版として放送するのもよいかと思う。続編となればNHKでの放送に選択肢は限られると思うが、かつてNHK1chの「土曜ドラマ」で放送された「ハゲタカ」が、オリジナル脚本をリメークしてテレビ朝日系の木9で放送されたような感じで、民放での放送にも視野を入れて展開してもいいかと思う。その時は国仲さんが勝子さんの役を演じてもらえたらと思っている。

 

僕にとっても、ウチナンチュ意識を高めるきっかけにもなり、また沖縄の大自然と人の絆を高める運命的なドラマだった「ちゅらさん」を、これからも心の親戚としてずっと応援し続けたいと願っている。