長らくメインで使っていた、スマホのGoogle Pixel3のスイッチ部分のプラスチックが割れてしまい、やむを得ずリサイクル回収箱で処分した。本来はヤフオクに出そうと思ったが、出品時の違反という理由で出品自体がヤフオク事務局から取り消しになってしまったためである。

 

基は中古品で、ヤフオクで購入したもので、度々、ソフトバンクから購入したPixel5が、液晶割れなどで使い物にならないことがあったため、ソフトバンクとの契約時に修理をしてもらったが、現在のJCOMに切り替えてからはアフターケアができないので、予備に回し、中古のPixel3を買い求めたという経緯がある。

 

現在は暫定的にPixel5をメインにしているが、やはり万一に備えた予備用はあったほうが良いと思い、ヤフオクで中古スマホを購入したが、本当は1台あればいいかなと思っていたが、2台とも落札・お買い上げとなった。そのうちの1台はAndroid9というかなり古いバージョンのもので、当の昔にアップデートができない状態にあり、通話程度ならという感じで、アプリとかを使うと何となくもっさり感がある機種を買い求めてしまった(もう1台はAndroid12なのでほぼ現在バージョンでのアップデートができるものである)。

 

(左がAndroid9、右が同12対応の中古スマホ)

 

ご存じの通り、スマホはこれまでのSIMロックが禁止され、どのスマホでもSIMカードを差し込めるようにするSIMフリーにすることが原則義務付けになったのだが、SIMロックの場合、中古品は原則的にそのキャリアに対応した機種でないと使えないため、事実上はキャリア購入が基本コースであった。しかし、近年はSIMフリーにより中古スマホの購入をする人達が増えてきているのは事実だが、Androidにも、Windowsのように最新版のOS(基本動作ソフト)のアップデートが必要になる。

 

しかし、パソコンの場合は大抵古い機種でも最新OSへのアップデートができていたが、この度のWindows11は特に8.1以下の古い機種ではスペック不足という理由でアップデートがそのままではできないで、クリーンインストールか、中身を最新のスペックにアップサイクルした形で使わないといけないという状態になっているが、スマホの場合は、外観は最新鋭であっても、Androidのスペックが極端に古いバージョンでは、最新版(今だとAndroid13か14になるが)へアップデートするのは難しく、ウィルス拡散の危険性も高いため、通話程度にしか使うことが事実上難しい。

 

スマホの手前に「ガラケー」と呼ばれる、折りたたみ型の携帯電話があったが、3GやPHSサービスの終了もあり、大半は事実上淘汰されてしまった。僕も一度、折りたたみガラケーを、最初に携帯と契約したワイモバイル(ソフトバンクの格安版)で一時的に使用したことがあったが、父の死別により使わなくなってしまった。それ以後は基本的にスマホ一本で使っているが、さすがにAndroidの最新バージョンを今までは意識していなかった。

 

近年は、ガラケー型スマホ、通称「ガラホ」が発売されている。要するに、外観はガラケーであるが、最新のスペックに合わせたスマホの機能が使える機種というのであるが、中古のアップサイクルではなく新製品として作られたのが主体であり、ガラケーの大半は廃棄の憂き目を見ていることになる。これはどうしても新しいのを買ってほしいというメーカーの思惑なんだろうが、僕としてはSDGsの「作る責任・使う責任」の趣旨に反していると思える。

 

もちろん中古の古いAndroidのスペックであることを承知したうえで、通話などの目的で購入するというならまだいいが、ネットなど、いわゆる「タブレット」感覚で使うユーザーに対して、中古版でも、最新スペックに合わせたアップサイクルスマホ・ガラホがあっても別におかしくはないと思う。本来は大手メーカーが、古くなったガラケーやスマホを改修して、アップサイクルをしてしかるべきだが、なかなか大手はそこまで手が回らず、新品の購入を促す傾向にあるが、せめて町の修理屋さんや中古スマホ専門店は、ある程度技術者を雇い、最新版スペックにアップサイクルしたスマホを可能な限り製造・販売してもいいのではないかと思う。そのほうが、中古スマホ廃棄の抑制・資源の有効活用にもつながるし、スペック修理で交換せざるを得なくなった部品も、修理用でパソコンか新たなスマホに流用するなどしたほうが一番良い。